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今月の課題
This Month's Problem

2018年9月

本部長 岸田 守

正法は万古不変であり、いくら年月を経ようとも、いつでも新しく、私たちを導いてくれます。原点に戻って学びを深めていくために、今月は、平成八年十月号に掲載された、岸田本部長ご指導の要旨を再掲載させていただきます。

 

五経の一つに教えられる、古代中国の経典の易経(えききょう)に、「積善の家」には必ず余慶あり、「積不善の家」には必ず余殃(よおう)あり、という経文があります。善事を積み重ねた家には、子々孫々ののちに至るまで慶福が及ぶものである。その反対で不善を積めば、その家は後世まで災禍を受けるものである、という意味でしょう。

また皆様もよくご存知の、「情けは人のためならず」という諺(ことわざ)があるでしょう。人に情けを掛けてやれば、巡り巡って我が身によい報いが返ってくる。人のためではなく本当は自分のためなんだよ、といずれも世の中は善因善果、悪因悪果で因果は巡るものだという言葉です。

しかし、私たち人間の善我の心、本当の神の子の心というものは、たとえ自分には不利であってもあの人を放っては置けないという愛念の深いものであるはずです。

 

おふくろさんよ おふくろさん

空を見上げりゃ 空にある

雨の降る日は 傘になり

お前もいつかは 世の中の

傘になれよと 教えてくれた

あなたの あなたの真実

忘れはしない

 

というのは、川内康範作詞で森進一の歌った『おふくろさん』という演歌の一節です。

そして二番は

 

花を見つめりゃ 花にある

花のいのちは 短いが

花のこころの 潔(いさぎ)よさ

強く生きよと 教えてくれた

 

そして三節目は

 

山を見上げりゃ 山にある

雪が降る日は ぬくもりを

お前もいつかは 世の中に

愛をともせと 教えてくれた

あなたの あなたの真実

忘れはしない

 

という歌がありました。

と云っても、何も演歌の話をするつもりではありません。私の母もそうでしたが、昔の父祖たちは皆、子弟たちに「世のため人のために役立つ人間に  」とか「ものの哀れ人の苦しみ悲しみの分かる人間に  」、或いは「思いやりのある優しい心の持ち主になれ」とか「人様に後ろ指を差されない立派な人になれ」などとよく云われたものです。

昔は決して今日のように物が豊かではありませんでしたし、一般庶民の日常生活も楽なものではありませんでしたが、だからでしょうか先祖伝来の教育風習でしょうか、世の中にはおのずから長幼の序があり、お互いにそれぞれの環境や立場を尊重し助け合って協同社会をつくっていたものです。

それがあの無茶苦茶(むちゃくちゃ)な戦争と敗戦を境に、それまでの世法(せほう)のすべてが否定されてしまって、自由主義、権利主義の名のもとにエゴイズム手前勝手が風靡(ふうび)する世になってしまいました。

その反作用でしょうか、最近少しはそれが見直されるようになってはきましたが、何しろその古き良き時代を全く知らない人の方が多くなりましたから無理はないのかも知れません。

しかし、時代がどう変わろうともこの世が万生魂の修行所であり、私たちが人生の修行者であることに変わりはありません。私たちが神の子であることも、みんなが天上界で決定(けつじょう)し約束してきた人生の目的も使命も変わるはずはありません。

 

現世利益(げんせりやく)を考えるなとは申しませんが、人間の欲望には限りがありません。欲望のままの生き方を地獄道・餓鬼道・畜生道と申します。そしてその欲望から解放される道を人倫と云います。高橋信次先生はその人倫を「人間のもっとも人間らしい道を歩け」とおっしゃいました。

今更申し上げるまでもなく、私たちは自らの意識・魂を浄化する目的とともに、仏国土ユートピアを建設するという使命を持っていますし、少しでも多くの人々に神理正法を広宣流布すると云う使命を持っています。

そのために、先ず前述のように「世のため人のためになる人間でありたい。人の苦しみ悲しみが分かる、察せられる人間でありたい。少しでも思いやりの持てる優しい人間でありたい」という、それこそ信次先生がおっしゃったように「もっとも人間らしい人間」として光を放てるようになって行きたいものだと思います。

 

今年は例年よりも暑いと言われた夏休みもやっと終わりました。これからは一年中で一番活躍しやすい季節になります。私たちはこれから、もっと広宣流布に励まなければなりません。その使命感とともに大事なのは、その前程になる万人に好かれる人間らしい優しさ温かさ思いやりであることを申し添えて、皆様のご精進をお祈りし今月の課題と致します。

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