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時の言葉
Word at time

2018年10月 輪廻

仏教学者の間では如来となって大悟した者は二度と再び地上に生まれ出ることがないと考えられている。果たしてそういうものかどうか。こうした見方は一つには地上の生活は苦の世界であり、カルマの虜となるために、如来の悟りを得ないと、カルマが手枷足枷となって、それが輪廻を繰り返すとみるからであろう。

輪廻というものは万生万物に永遠についてまわるものである。生命も物質も、何れも神の光によって創られており、神の光は永遠に消滅しないものであるからだ。これをもっと分かり易く言うならば、生命は休みなく運動を続けており、その運動は質量不滅の法則の通り続いているからである。物質としてこの地上にあったものは、やがてエネルギーと化し、天空や地下の目に見えないエネルギーに同化してしまう。同化したとしても、形を失ったその物質は無になったかというとそうではなく、物質として蘇るまでエネルギーとして、あるいは意識として温存されているのである。

 

人の魂もこれと同様に、こうした大自然のルールにしたがって転生を輪廻している。

すべては円運動を通して、物質も生命も輪廻を重ねている。 ただ、魂によっては輪廻のテンポは遅く、あの世実在界に永くとどまる生命もあるが、それはいろいろな理由からそうなるのであって、通常は悟ったから、悟らないからということはない。

人が悟るとカルマから遠離する。遠離するとは、カルマに心が動かされないということだ。カルマというものは過去世と今世のものが混合されてその人を動かしていくが、それは悟りとは関係なく、ある期間その運動を停止することがない。

それは、イエスが十字架の人となり苦渋を味わったが、十字架はイエスのカルマがそうさせたと言えよう。しかし、イエスはすでに悟っていたので十字架の苦痛を乗り越え、心を動かされることはなかった。復活がそのことを証明していよう。

 

このように、ものにはすべて慣性の法則が働き、カルマ自体、循環の運動を続けているので、本人の意思にかかわらず動くものだからである。しかし、正しい意思が内在され、神の光が現れるようになると、カルマの運動は急速に停止を始める。……といって、カルマの運動が停止されても、魂の輪廻は停止することはないのである。これは大自然の法則であるからだ。

私たちは学者の推測にとらわれてはならない。

 

(一九七四年十一月掲載分)

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