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今月の課題
This Month's Problem

2018年11月

本部長 岸田 守

正法は万古不変であり、いくら年月を経ようとも、いつでも新しく、私たちを導いてくれます。原点に戻って学びを深めていくために、今月は、平成八年十一月号に掲載された、岸田本部長ご指導の要旨を再掲載させていただきます。

 

天の命これを性と謂い、性に率う之れを道と謂い、道を修める之れを教えと謂う。

中国の古典、大学、論語、孟子、中庸を四書と云い、易経、書経、詩経、礼記、春秋を五経と呼ぶ。ともに古くからの学びの基本で、先ず論語などの素読からはじまり、その読み書き珠算を根本とした。頭書の、天の命これを性と謂いは、四書の中庸のはじめに出てくる言葉なのであります。

江戸時代の仏教者である鈴木正三は、『信』についてつぎのように説いています。

惣じて恩を知る心中に、無量の得益有り、恩を知れば信心有り、信心則ち清浄の心也。信は是れ道の本、功徳の母と云えり。信なくして道を得ることあるべからず、道なくして心の安きことあるべからず。

(麗草分)

仏恩を知るとき信心が起る。信心は何より起るか、それは清浄の心より起るのである。信は道の根本であり、功徳の母である、という次に出てくる『華厳経』の言葉を思い起すべきである。信なくして道を得ることはあり得ない。道なくして心の平安もあり得ないのである。

つづいて『賢首菩薩品』は信について信は道の元、功徳の母なり。一切諸の善法を増長し、一切諸の疑惑を除滅して、無上道を示現し開発す。浄信は垢を離れて心堅固となり、驕慢を滅除するは恭敬の本なり、信は是れ宝蔵第一の法、清浄の手と為りて衆の行を受く。……とつづきます。

 

いずれにしても、信が道の元であり功徳の母であることには間違いありません。しかし私たちは意識量が最高で10%しかないのです。それは云うまでもなく、私たちがこの世に出てきた第一の目的であるカルマの自覚のためです。天上界はたとえ幽界(下天)でも光におおわれていて自分の陰が見えないから、なかなか己の欠点カルマの自覚が出来難いからです。

だから普通の場合、誰でも仏教では「六道輪廻」と云って人間の正位である人間界と幽界と四悪道しか行けないと云われています。勿論、意識の中には四聖道を夢見ることもありますが、ほとんどの場合は四聖道を実践していることはないでしょう。

人の十界

一度じっくりと自分の想念帯をひもといてみて下さい。想念は物を作るというでしょう。自分ではほとんど意識してはいませんが、貴方様の想念帯に記録されてきた想念の傾向が死後の自分の行く先を決めるのです。

私たち人間には、誰にも如来界から地獄界に至る十界の心があります。私たちが今日までその十界の心をどう使い、どういう実践行為をしてきただろうか。

私たちのその何度かの反省を、深く深く振り返ってみればみるほど、本当に愚の骨頂ばかりで、どれほど私が至らない、不徳な人間であったかということが、嫌というほどよく解りました。信次先生がよくおっしゃたように、五才から十才、十一才から二十才、二十一才から三十才、三十一才から四十才、四十一才から五十才、五十一才から六十才、六十一才から七十才というように、年代毎に深く自らを振り返ったことがどれほどあったでしょう。私たちがこの世に在る百年未満ほどは、俗に六道輪廻と云って地獄道から幽界までの六道にかぎられています。霊界以上の四聖道は意識することはあっても、ほとんど実践行為することは少いでしょう。私たちの今世の実体が本当はどうなのかよく反省してみて下さい。

 

浄土真宗の開祖親鸞聖人の『歎異抄』の第二章に「いづれの行もおよびがたき身なれば、とても地獄は一定のすみかぞかし」いかなる善行をなすことができない自分であってみれば、もともと地獄こそが自分のすみかであるはずである。と書いています。親鸞聖人ほどの人でも、実際はそれほどたいしたことはしていないと云うのです。一日二十四時間の三分の一は寝ています。その残りの十六時間をどう使っているでしょうか、そのほとんどは自己保存・自我我欲のために使われているのです。それほどの正直な反省を繰り返せば、誰でも大きな間違いの五つや六つは発見できるし、もう二度とこんな馬鹿げた犯ちは再びしたくないと思うでしょう。

十界の一つ、四悪道の一つである修羅道は、すぐカッとなる、何事も長続きしないことです。思いやりの心の少ない、利己主義や感謝の心の少ない、羞恥心の少ない人は畜生道。肉欲、我欲に節度がなく、美食を追い求める心、要するに人間らしい価値判断の出来難い人を餓鬼道と申します。

地獄道は申すまでもなく、徹底的な物質主義者の行くところです。十界と云っても特に何々ということはありません。平均して下生の心、四悪道の心が何十%あるかゆっくり考えてみて下さい。人の正位(幽界・人間界)さえ少ないでしょう。

皆様のしっかりした反省を求めます。

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