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高橋信次先生講演
Lecture

般若心経の解説(5)

(前号より)

 

イエス様はそんなことを教えなかった。途中の弟子たちがいろいろと考えなくてはならなかった。地球は板のようなもので、地平線の彼方からポンと新しい太陽が出てきて、スーッと落っこちてしまって、また明日になったら新しいのが出てくると考えていた。しかし何と説明しようと太陽は一つで、今日も昨日も変わっていない、同じ太陽である。

皆さんの魂も、ある時は中国に肉体を持って一生懸命に学んだ人や、或いはエジプトで、またフランスで、それぞれの国を転生輪廻してきて、今日、日本人として自分が日本の環境の中で肉体を持って生活しております。

その船頭さんである皆さんの魂は一つも変わっていないのです。ですから、魂は生まれることもなければ滅することもないという事実は、皆さんにもわかるはずです。エネルギー不滅の法則、質量不変の法則というのがございます。これと同じように我々の魂も永遠である。当然垢も付くこともない、清らかであり、増えることもなければ減ることもないのです。

 

さて次に、空中。つまり実在界は、無色無受想行識だ。皆さんの目で見ている五官というもの、あちらでは心の内面で見てまいりますから問題は少ない。この地上界についてもそれは言えるし、地上界的なものの考え方であってはいけませんというわけです。それゆえにこのような物質的な光景というもの、我々のこの地上界における原子というものを根本としたところのいわば物質的な光景はあの世にはない。実在界は光ですから当然こういう現象はないはずであります。

しかし、この地上界と同様に目や耳や鼻を通して見るような一つの想念と行為があれば、あの世は心の世界ですから、思えば即座に現象化されていきます。特に地獄界などは、心の中で思ったことが即座に現象化されます。それだけに恐ろしい世界です。

実在界においてもまた同じ、心で暗い想念を持つと即座に神の光はスーと消えていきますから、反省してしまいます。なぜ私は光が暗くなったのだろうか、反省していけばそこで直り、自分自身が神の心に調和させることによって神の光がパーと入りますから、元に復してしまいます。そのために人と人との間に嘘がない。嘘をついてもすぐわかってしまいます。便利です。しかし、この地上界でそうなると不幸が来ると思う人があるでしょう。ところが不幸は本当はないのです。争いや闘争や苦しみや悲しみや災難というものは、本来は起こらないのです。心がきれいな状態になってしまえばそこが実在界となり、当然、眼・耳・鼻・舌・身・意という煩悩というものも消えてしまいます。煩悩が消えるから、眼でいろいろな色彩を見たり、耳でいろいろなことを聞いたり、或いは鼻を通していろいろな匂いを感じたり、また舌で味を覚えたり、身で感触を持ったり、このようなものにも影響がなくなります。それはあくまで原始細胞というものを通して、今この地上的なものの考え方で見るから間違いが出てくるのです。心の実相というものは関係ないんだ、というわけです。

 

無限界乃至無意識界 あの世は我々の肉体だけで見るようなそんなちっぽけなものではないんだ。広い広いもっと大きな神の意識に基づいた光の光明に満ちた世界なんだ。それこそこの地上の想像を超えた世界であると言えます。それゆえ無無明亦。それこそ無明のない世界であり、明るいことを意味するが、無無明尽だから、その明るさの尽きるところがないということになりますね。これは中国特有の言葉であり、これはここの文句と合わせるための、いわば語呂合わせだったようです。生まれず滅せずといっても人間にはわからない。かえってしつこく言ったらなおわからないと思うのですが、それを有難がって拝んでいるお方はなお有難い人と言うことになりましょうか。

 

次に出て来るのが、乃至無老死 亦無老死尽。年をとったり死ぬこともないと言うことですが、それはそうでしょう。あの世へ行って死ぬ訳はないんですから。前節で不生不滅、生まれることも滅することもないと言っているのですから、我々があの世へ帰って死んじゃったといったらおかしいことですね。一回死んだら死ぬわけがないんで、死というものは肉体という形を見ているから死んだの生まれたのと皆んな言うんですが、魂は別にちょっとも痛くも痒くもないんです。

 

肉体という舟がこの地球上で沈没しちゃっても、その船頭さんは一つも変わっていないのです。だから我々は、年をとることもなければ死ぬこともないはずです。ですから、皆さんがあの世へ帰った時には、この世で年をとっていても、あの世に帰ったら三十か四十才くらいの人が多いんですよ。お年寄りの方に「おばあちゃん何歳になるの」と聞いたら「私は三十五才くらいだよ」なんてね。この前の講演の時に東京でしたけれども、七十八才にもなった人に年はどのくらいと聞いたら「私はまだ三十八、九才の気持ちです。」また隣の旦那さん、どうですか、と言ったら六十才くらいなのに「私はまだ二十五才くらいの気持ちです。」と、これは皆さま自身ね、年をとっていても決して自分は人には負けないつもりでいるんです。

 

(次号へ続く)

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