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高橋信次先生講演
Lecture

般若心経の解説(6)

(前号より)

 

当然、魂、船頭さんは若い気持ちでも、肉体がいうことを利かないから、仕方がないと思っているだけです、そうですね。このようにあの世へ行った時には今皆さんが思っている心の意識年令、これがあの世なんですよ。イエス様でも、あちらへ行きますと若いですね。ちょっと計算していきますと、二千何百才になるはずです。ところが事実は四十才代です。モーゼも同じです。観世音菩薩、弥勒菩薩も、やはり三十一才~三十五才くらいです。ですからあの世へ行ってみるとみな若いんです。ただいろいろな状態で年寄りの格好ならよいと思って生活している人もあります。

そういうことで、あの世は年をとって死ぬことも尽きることもない、不生不滅だから当然のことです。即ち、苦集滅道も生老病死もない。こうした意味で般若心経は、人間の生命という問題を解いているわけです。

 

般若心経で問題な点は五蘊。つまり、眼・耳・鼻・舌・身がすべての苦しみを作っていることですが、ではその苦しみから解放されるにはどうしたらよいのかというと、この中には書いていないのです。このため、神・仏様の前で般若心経を毎日一生懸命上げたり拝むことが、即自分たちが救われるんだと早合点してしまうのですが、こういうような人たちは何にもわかっていないということになります。この中にも何人かいますけれどもね。まあ、このように我々の魂の永遠性というもの、この地上界に出てくる苦しみというものは一切、我々が自分自身で作り出していることを知るべきであります。

 

ところで、人間はなぜこの地球上に生まれてくるのでしょう。それは皆さま自身が転生輪廻を繰り返してきて、心に記録された不調和な面を自分自身がよく見つめて、“自分にはこのような欠点がある”ということを知り、それを八正道という中道の尺度を通してその欠点を直そうと決心をして生まれてくるのです。それにはまず勇気と努力、そしてその欠点を超えてゆくにはどうするかという工夫を凝らすことがなければ、心の修正は出来ません。即ち、カルマ(業)の修正であります。このようにして我々は、地球上の人類が本当に心と心が通い合った、神の子としてみな兄弟であるとの自覚が芽生えてくるのです。

ところがこの地上界に出てくると、その国の思想とか環境に振り回されるから、自分というものがわからなくなってきます。井の中の蛙大海を知らずで、ついには神の子であることも忘れて、外国人というと、かつて自分が生まれた国の子孫たちにも関わらず、まるで赤の他人扱いをしてしまう。

 

皆さまの多くは、ほとんど中国を経由して日本に生まれております。中国の文化も、皆さま心の中の意識のテープ・レコーダーには、輪廻転生の中に全部記録されております。それを日本は中国と戦争をした。考えてみれば肉体の子孫と喧嘩をしてきたことになるのです。あの世へ帰ったならば、ああ馬鹿馬鹿しかった、なぜ争いなどやったんだと、そのように思うでしょう。

心というものは、永遠に転生輪廻し、あらゆる国々を経てきているので、今生の僅か五、六十年の体験などホンの小さなものなのです。皆さま自身の過去に体験されてきたところの偉大なる智慧の宝庫が、潜在意識の九〇パーセントの中に記録されております。そういうものを涌現する道がこの般若心経の中に書かれております。

 

我々は心というものを本当に知ったならば、心は実在の世界に通じ、その実在界は光明に満ちた世界であり、神理を悟っているために生老病死の苦しみというものがないんだよと言っております。ゴーダマ・シッタルダーもイエス・キリストも、あの世とこの世の“神理”を悟り、この肉体を持っていても、あの世へ自由に行くことが出来るようになったのです。だから、肉体というものは、ただの途中の乗り舟にしか過ぎないということで永遠の輪廻から解脱しているのです。神理の境地というものを知っているために、もうすでに輪廻の苦しみから解脱しているということです。

 

(次号へ続く)

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