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高橋信次先生講演
Lecture

般若心経の解説(7)

(前号より)

 

この地上界にあるもの、万生万物はすべて輪廻を繰り返しております。例え悟った人なりと言えども、永遠の輪廻の中の過程にあるのですが、その輪廻の苦しみから解脱して、あの世もこの世も自由自在に見る能力を持ってしまうために、現象界において苦しみに見舞われることもなく、生老病死の原因を知っております。そこで宇宙は一つ、宇宙即我の心境であり、自分自身に足ることを知っているので、所得の有無に左右されることがない故に、悟られた方たちは般若波羅蜜多、内在されたる偉大なる智慧を悟っているために、心の中は無罣礙である。引っ掛かりがない、引っ掛かりがないから自分の心の中にも生活の中にも恐怖することは何もない。夢のような間違った考え方をすべて遠く離している。遠離している。いつ死んでもよい、一日一生という神理を自分自身が悟ってしまう。執着というものが何一つない、涅槃の境地なのです。

 

過去、現在、未来におけるところの、それぞれ悟られた諸仏は、このようなパラミタという内在された九〇パーセントの潜在意識・偉大なる智慧を過去世で体験し、己の心に記録している。即ち、次に出てくる阿耨多羅三藐三菩提。これは一切のものから解脱して、神の心と調和されている最終段階の悟りの境地をいいます。これをインドの言葉では、アーヌクタラー・サンミャク・サンボデーと言うのです。

その境地は、偉大なる智慧の泉である大神呪であり、そうして光に満ち満ちた神の世界、大明呪であるというわけです。したがって、もうここまで来ると比較するものがない、これ以上のものはない、無等等呪である。このように我々は内在された偉大なる智慧を涌現して、アボロキティ・シュバラーとなるが、それには般若波羅蜜多という神理に到達する道を理解し、行うことです。

 

衆生よ、悟りの彼岸に到達しようということで、羯諦羯諦、波羅羯諦、波羅僧羯諦、菩提薩婆呵。と、しょせん呪文を唱えれば幸福になる、もうこの辺から当時の玄奘三蔵も違ってきたようです。こんなものではないのです。呪文を唱えなくともよいのです。このような神理を知って実践をする生活が大事なのです。日蓮の南無妙法蓮華経を拝めば幸せになる、日蓮はそのようなことは教えなかったけれども、後の者がそのような方向に持っていってしまったのです。

人間というものは、いろいろわからないと我流の知恵で自分たちの都合のよい方に変えてしまったと言えるでしょう。呪文のぎゃていぎゃてい……云々とは、インドの当時の言葉では、カーティ、カーティ、パラーカーティ、パラサンカーティ、ボデースバハーと言っておりました。一切衆生よ、迷いの岸から悟りの彼岸に到達して、仏の境地と調和されて、一切を成就しようと、このようになるのです。

人間は拝むことではなく、その心理をよく知った日常生活をすることで、心が本当に神の心、仏の心と調和された時には、本当の安らぎが出てきて、内在する過去、転生輪廻した皆さまの偉大な体験された宝庫が、そして、仏性が心の中にあるんだというのが般若心経です。

 

私は、般若心経というものを実は知らないんです。知らない人間が皆さまの前で教えているのは、私はあの世を通して教えを乞うているからです。そのためにみなわかってしまいます。専門の方が聞けばなおよくわかると思います。

そこで私は、ここに心経(現在は心行と言っています)というものを書きました。私自身、全く仏教とか神様には縁の薄い男でしたが、自然科学の中から“神理”を三十数年間追い求めてきて、最終的にはこの問題に到達致しました。それまで私は、あの世を通していろいろ厳しいことを言われ、三日間で悟れというのです。昭和四十三年七月十二日、三日目の最終日「自分はもう死んでもよい、地位も名誉も金も一切何もいらんと、今まで苦しめた悪魔よ、出て来い。私は命も執着も捨てた」と、肚を決めました。その前の一週間というものはほとんど「お前は死んでも、地球上の果てまで逃げても、宇宙の彼方へ行っても、俺は捕まえてやるぞ。死ぬなら死んでみろ」と徹底的に叱責されていたのですが、こうして自分自身が実在界(あの世)を通して光の天使から厳しく毎晩付いて回られて、苦しみ抜いた末、遂に自分自身というものが神の子であり、その使命を果たさねばとの自覚を得たのであります。

 

その後、十月までに神理を書けと指令がありましたが、私は電気屋です。電気の事ならよくわかりますが、神と称するものやお経というものは全くズブの素人です。それがいつの間にか自然と書かされるようになりまして、ワン・ツー・スリー、またはフォアイシン・フォアイ・シンフォーと言われる上段界の光の天使たちが、常に私の所に付きっきりです。ペンを持てば自然と手が動いてしまいます。そこで『大自然の波動と生命』という本を書きました。これを書きました時に、“中のエキスをお前は作り出せ”と大自然の波動と生命の中の生命論の内部を凝縮したものが、この「心行」なのです。

 

(次号へ続く)

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