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高橋信次先生講演
Lecture

実在界と現象界(3)

(前号より)

 

そこにこの地上界と実在界というものの境界がはっきりしているわけです。しかもまた、我々はいつでも実在界にもあるいは実在界の中の地獄界、天上界にも行くことが出来ます。

特に現代のような末法の世界になってしまいますと、心にスモッグが多いために、地獄に落ちる人々が多いのです。

こうして実在界において「君たちはこの地上界という場に出る時は、必ず悟って神の子としての道を、迷える衆生に説いてくるという約束をしてきたのです。しかし、この地上界という場に出てしまうと、仏教を学ぶ者もいつの間にか他力信仰に変わり、お題目を唱えたり、神様を拝めば救われるのだ、との永い歴史の中の習慣、思想というものの中に、君たちは自分自身をつかみ得なかったのです」ということを言われました。

こうして次元の違ったあの世、実在界は皆さんが生活していた世界なのです。

 

ところが、人間というものは〝住めば都〟で、自分自身の今いる所から離れたくない、死にたくないというふうに、肉体を持ってしまうとやはり執着を持ってしまいます。

しかし、好むと好まざるとに関わらず、いつの日か私たちの肉体は滅びてしまいます。

皆さまの殆どは、この地上界に出る前には天上界という場所において、お父さんやお母さんになる人たちと「今度は、お父さんになっていただきたい」、「今度は貴女にお母さんになっていただきたい」と約束をします。ちゃんとした役所のような所で登録し、そしてこの世に出生してくるわけです。

 

このようにして、地上界に出てくる時期というものははっきりと分かるのです。ところが、我々は死ぬことははっきりと分かりません。いつ死ぬのかも分かりません。しかし、あの世からこの地上界へ出る時は、死と同じことなのです。

少なからず、八十年や九十年は神様の身体の中の一部分の小さな細胞である地球という場で修行しなければなりません。その時は、あの世から見れば死んだと同じことです。

心がきれいで、あの世と通信が出来れば別です。分かってしまいますから、また行って見ることも出来ます。

しかし、皆さまの多くは天上界においてそういう約束をしたのですが、中にはお父さんから、あるいはお母さんから「お前は、前に出た時に親不孝をして非常に困ったから、もうお前との親子の関係は勘弁してくれ。どうか違う人に頼んでくれないか」といって、キャンセルを喰う人もあるのです。

まあ皆さま方もあまり親に迷惑ばかりかけて、あの世に帰って「もう一回お母さんになってください」と言ったところで、「もう嫌です」と断られる可能性もあるのです。

皆さまが地上界に出てくる前は、必ず修養所という所で、出てくる機会をちゃんと待っております。しかも、またどのような環境であろうとも、それは自分が望んで出てくるのです。したがって、精子と卵子が丁度調和される時期についても、あの世では分かっております。

 

そうして、その準備態勢が出来るのですが、皆さまの殆どは正直なところ喜んで出てくる人は少ないのです。なぜならば、この地上界をちゃんと立体モーション・ピクチャーという映画で、そのままに見ておりますから「あーあ、あそこへ出たら私は悟れるかしら、大丈夫かなあ、またへまをやって帰るのかしら」と心配します。そして、あの世の友達は「何々さん、しっかりやってください。今度帰って来る時は地獄じゃ困りますよ」ということでお互いにいたわりあう場合があるのです。

あの世からはすべて見通しですから、それだけに自分というものを悟れるかどうか分からなくなってしまうのです。

そうしているうちにお母さんのお腹に入り、体内に入った子供は成長していきます。受胎後三ヶ月ぐらいで大体七センチから十センチくらいに成長し、その辺から初めてこの地上界のお母さんをお腹の中から支配し始めます。そうなると殆どのお母さんが気分的におかしくなってきます。あるいは食べ物が変わってしまう人もあります。

まあ、さしあたり私の所へ来た人で「私は妊娠したら、何か酸っぱい物がおいしくて、魚なんか真っ黒に焼いた物がおいしいのです。一体どういうことなんでしょうか」と言われるので、お子さんを調べたところが、なるほど、アメリカのインディアンか何かの古い過去世の人で、そういう意識を持っていてお母さんの身体を支配しますから、同じような事を始めます。まあ、酸っぱい物を欲しくなるというのは、恐らく日本人の過去世の人が多いと思います。梅干しか何かをいっぱい食べた人でしょう。まあ、それはどうか分かりませんがね?

 

このようにして、お母さんのお腹の中に入って支配している時はまだ大人なんです。だんだん成長するにしたがってお母さんの意識と自分の意識が調和されてまいります。気分が悪くなったり、おかしくなることはないのです。

こうして十月十日、太陽暦で行くと約九ヶ月目に初めて空気に触れると同時に、あの世とこの世のお別れです。空気に触れて一声泣いたら、もう過去世においてこういう事があった、ああいう事があったということを忘れるようになっており、それは潜在してしまうのです。

 

(次号へ続く)

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