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高橋信次先生講演
Lecture

実在界と現象界(5)

(前号より)

 

不幸が重なると人は神信心に走りがちですが、そういう心の人々は地獄霊が入りやすい状態を作っています。お医者さんへ行っても治りません。そして宗教に帰依して、泥沼の中へ足を突っ込んで自分が分からなくなってしまいます。

そこで、宗教は阿片だと言うのです。阿片なら禁断症状を押し進めて三ヶ月から六ヶ月くらい入院させれば治ってしまいます。

ところが、宗教は目に見えない世界だけに、非常に危険なものです。

それ故に私たちは、その原因を八正道という正しい規準によって自分自身を反省して、間違いをどんどん修正することが大切です。

 

それには、勇気と努力が必要です。

得てして人間というものは、他人との競争、例えばオリンピックのように、何でも勝たなければならないと言って、相対の中で自分を見失うものです。競技の場合は、訓練をすれば相手に勝つことはそんなに難しいことではありません。最も難しいのは、皆さま自身の心の欠点を修正し、それに打ち勝つことです。それには常日頃、八正道という偏りのない生活を続けることです。 その結果、己自身の欠点を打ち破ることができ、当然心の窓が開かれて、私は不幸だ不幸だと思っている人が、何だ、人生とはこういうものかということに気がついて分かってくるのです。

我々はこのようにして人生を通し、苦しみや悲しみもまた我々自身が悟るための一つの機会を与えられている時なのです。

我々はあの世に帰る時には、お金の価値、財産の価値、こういうものは何にもなりません。いかに豊かな、広い、丸い心を作り出して人生を有意義に送ったかということが基準なのです。

それ故に、まず足ることを知ることが大切です。足ることを忘れてしまうと、自分自身は貧しい人間になってしまい、ますます苦しみを作っていきます。毎日の生活を通してより豊かな心を作ること、例えば、人の嫌がることを自分自身が率先して実行するのです。人が見ているから恥ずかしいとか、こういうことを言ったら笑われないだろうかということは、すでに自己保存なのです。自分が可愛いからです。

 

大自然の太陽のエネルギーはすべてに平等です。決して光熱費を要求しません。これに対して我々は、感謝する心を表現し、実践してその恩に報いることが大事なはずです。

自然が我々に光熱費を要求しない代わりに、世界人類のために我々は貢献しなければならないのです。

我々の肉体はいつの日か滅びて、やがて土に変わり、ある者は空中に戻ってしまいます。しかし、魂は永遠なのです。皆さまの肉体と光子体(光の肉体)は同居し、それに永遠に変わらない魂・意識が乗っております。これが肉体舟の船頭さんなのです。 あの世へ帰る時にはその心の調和度が、即ち、神の光の量に比例するために、皆さま自身がその行為と心の調和度に比例した世界に行くことになるのです。

こういう事を知ったならば、今、皆さまは魂の修行をしている最中なのです。永遠の転生輪廻を繰り返している今はその時なのです。

 

我々は死がすべての終わりではないのです。今という時間、こういう時に皆さまが心の中にしっかりと、人生はこういうものかと勉強をする人たちはどんどん学問をし、仕事をしている人たちは働く場所に感謝して、その恩を行為に示して、不平不満を言うことなく一生懸命にやった時には、皆さまの心の中には実在界の光の天使たちがより豊かな智慧を与えるのです。

理屈ではなく、皆さまが勇気を持ってそのものを実践することです。その時に皆さまは自らして偉大なる神の智慧が芽生えて、皆さまの心の中の潜在されている90パーセントの意識の紐が解かれて、あるゆる国々を転生輪廻し続けてきた皆さまの智慧が、皆さまの口を通して、あるいは態度として出てくるのです。この事実は、皆さまの周囲にも現れ始めているように、皆さまはそのような生活行為が大事です。

二次元と三次元が連続体のように、我々の今住んでいる世界とそれを投影している四次元以降の世界とは連続体なのです。いつでも行くことができます。ただ、それが肉体を滅して行くか、肉体を持ったまま行くかに過ぎないのです。

それゆえに皆さまは、自分自身をしっかりと見つめて、心をきれいにし、魂を高め、今までの体験の中から間違いがあったならば素直に自分自身の間違いを修正し、広い、豊かな、慈愛の心を皆さまが作り出すことなのです。

このようにして毎日の生活の中に正道を生かしたならば、人生の一年は実在界における百年にも匹敵します。

それにはまず我々自身の五体、五官を通して、目で見たものだけを絶対だと思ってはなりません。正しい中道の規準の上に立って見ることです。聞くこともまた同じです。隣りの誰かさんがこういう事を言った、ああいうことを言ったから機嫌を悪くした。よし、仕返しをしてやろう。こういう心が芽生えた時にはすでに心は不調和になり、暗い曇りによって覆われて苦しみがやってまいります。

 

相手を恨めば、また自分に返ってくるということを知らねばなりません。言われたならば、なぜ自分はそのようなことを言われるのかと、一歩下がって自分自身を見つめ直すことが大切です。

人間の言葉というものは、言霊といって、相手の心を刺すこともできるのです。

言葉一つでも正しく語ることなのです。正しく語るということは、偏りのない中道を根本として語るということです。

相手にこのようなことを言えば、相手はこのような現象を起こし、感情的になるであろう。ということが分かったならば、遠回しに、あるいは時間をかけて徐々に教えてやることが大事なのです。

こうして我々は、八正道というものを日々の生活の中に、あせらずリラックスしてやることです。皆さまは聖人になるために生まれたのではなく、神の子として自分自身の為すべき最低のものを取得したならば、年令が過ぎるにしたがって偉大なる人々に変わっていきます。

聖人というのは、人間の人生の体験を通して、その結果、その人の成し遂げた業績に対して聖人と言うのです。

皆さまは、最も人間らしく、若さを失わないで、一つひとつ、一歩一歩、心をより豊かにする日々の生活を送っていただきたいのであります。

 

今日の講演はこれぐらいで失礼します。

(おわり)

 

※ 次号8月号からは、「中道について」を掲載させて頂きます。

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