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高橋信次先生講演
Lecture

中道について(5)

(前号より)

 

また、弘法様が、貴方様の説いている心、私の寺の中にあります。ぜひそれらを見てほしいと言って、皆さまと一緒にいろいろな国宝をいっぱい陳列してある宝物殿へ入っていきました。

心を中心に書いてあります。だから、何でこれだけの物が書いてありながら人はこの心を調和する道に実践しなかったのだろう。

 

「弘法死後どうなったのですか」と聞いたところ、いや私が亡くなって百二年目、すでに僧兵を作って私の神理にないものが入ってきたのです。そのために、最後はあの中は阿修羅界に変わってしまいました。滅後二百年でこのような現象がでるとは思いませんでした。

 

このように、弘法さんは当時のことをいろいろと、すでに天上界へ上っておりますから分かります。

「その張本人は誰ですか」と聞いたところ、現代の名前で何とか言う宗祖だそうです。この人が鎖鎌をもって権力と組んで、最後は四十三才で殺されたようですが、一つの分派活動を起こして、混乱に導いて仏教をだんだん変えてしまったのです。

だから、日蓮が真言亡国といった意味がよくわかります。

 

このように、あの世を通して我々はいろいろと説明を聞いている中に、現在我々の今の心のあり方、生活のあり方、これがいかに重要だということが、ますます身に染みて考えざるを得ない。我々がこのようにして、本当に普遍的な魂、その中心である心を知ったならば、私が皆さまにいろいろお話をしますこの言葉が言霊となって、皆さまの心の中に皆記録されます。テープレコーダーのある人はテープに残され、ごまかせないのです。

そういう意味からして、皆さまの場合、自信を持ってあらゆる角度から皆さまなりに理解して指導していただきたいと思うのです。自分自身が悟ってからということではなかなか大変です。あらゆる角度から批評し、理解を深め、なるほどと自分の生活の糧とすると共に、人々の心に植え付けていくことではないでしょうか。

 

人間は、一生懸命に一つの根本的なものを追求し、探求し、実践していきますと、必ずいろいろな苦しみから超越出来得るものです。ただ、我々は今、自分が本当に悟ろう! と一つの自覚が自分自身に生まれたならば、執着を取ることです。この執着とは生と死についてですが、死を恐れないで捨ててしまうことが大切です。

生きるためへの生活環境、経済、それがいろいろと精神面に出て悩み苦しみます。人間の欲望には際限がない。欲望解脱には、足ることを知った生活、八正道を通しての感謝の生活、一秒一秒に最善のベストを尽くすことに、勇気と努力と智慧以外なにものもないということです。ここで初めて報恩行為が執着解脱となる立証を各自が生活の中に密着させねばなりません。

 

ゴーダマ・シッタルダーが五人の弟子と六年あまりの修行半ばで、一口の牛乳の一件で別離することになり、悟りとは自分が悟るのである。友ではない。カピラを抜け出したあの時の気持ち、光を求めた心が再び戻ってきたのである。いや、むしろもう死んでもよい。悟るまでは死ねぬと共に苦しみ、共に扶け合ってきた五人の仲間と別れた時まで抱いていたそれすらも捨てる気持ちになり、中道という、いわば偏りのない心の物差しで三十六年間を一つひとつチェックして、悪いことは深く反省し、執着解脱によって心の悟りを得たのです。私たちも自分の心の分野をよく見てください。

 

家庭の引っかかり、つまり執着、肉体的・経済的な執着……、心より勇気を持って自分に足ることを知り、報恩と感謝を、そして不平という自己保存を捨てて、その道に精進してください。そうすれば本当の悟りの境地に到達します。

例えば、聞くことも悟りの一つ。仕事をしてその中から覚えるのも悟りの一つ。悟りには大小があります。人生は一生を通じて悟りへの挑戦です、自分自身がアラハンの境地になることが大切です。アラハン、五百羅漢、これをアラハンと言います。非常に便利なのです。次元の違った所と話ができます。ただし、自分の心と行いが常に正道に適った生活に努力しなければ交信はできません。自分が努力をして「この分野がわからんから教えてください」と言いますと、必ずヒントを与えてくれます。だから非常に便利なのです。しかし、心がきれいでなければダメです。

 

商売上の取引・肉体的な欠陥の理由、または精神的な問題、人を導くことについても速やかに現象が出ます。不思議でも何でもないのです。私一人だったら脳細胞は狂ってる、おかしいと言われても仕方がないが、しかし今、多くの人々が全く同じ現象を、同じように見て話せるのですから否定できません。だから、その特定な霊的な現象が出たからその人が偉いのではなく、そのような現象を通して皆さまに自信を持ってもらうことが大事なのです。この自信が必ず自分自身の勉強にもなり、進歩をも早めるからです。

 

神理は一人ひとりの心のあり方に鍵があることを知り、私たちは相許し、相励まし、感謝し合い、正しい心を持って正しく生きる。

人生は短いが故に大切にしなければならない。

 

(おわり)

※ 次号一月号からは「転生輪廻について」を掲載させて頂きます。

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