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高橋信次先生講演
Lecture

転生輪廻について(2)

(前号より)

 

或いはまた、「私は先祖何代前である。子孫の者たちの不遇な生活は、そのような環境にある祖始が浮かばれないからだ」と言われると、盲目の人はわからないから「へへえー」と言って、拝み始めます。このようにしてそこに一つの新興宗教が出来上がるのです。

 

我々は、見えず、聞こえず、話せないなら、そんなものを信じたらとんでもないことになります。お経を上げて救われるものではないのです。お経の内容を自分自身の心の糧として生活し、自分自身の心のスモッグを取る以外にないのです。スモッグがなければ、太陽が今日のように燦々と熱光のエネルギーを与えているように、神の偉大なる慈愛の光も次元を超えたあの世を通してこの地上界に到達しているのです。

 

神はいつでも人類に全て平等に慈愛の光を与えているにもかかわらず、それを受け取らないのはその人々の心と行いの不調和にあるのです。心の公害にかかっているのです。それを私たちは次元を超えた世界から眺めておりますと、全部わかってしまいます。

例えば、あの世から見ますと、皆さまの現在の姿をそのまま投影して見ることが出来ます。嘘はつけません。人間は自分の心に嘘がつけないということは、神の子としての証なのです。

嘘をつくということは、もうすでに自分自身に都合が悪いからです。怒るという心もまた同じです。自己保存です。自我我欲です。

 

大自然界を眺めてください。万生万物全てが相互関係を保って調和されているではありませんか。その姿一つを見ても、我々の自己保存が、自我我欲が、その調和を妨げることは明白です。

現代社会における多くの歪みは、その社会を調和し、潤いを与える正しい法則が失われてしまったからなのです。即ち、心の物差しがなくなってしまったからなのです。このように人心の混乱した時を末法と言います。

その結果、現代社会の不調和な諸現象をご覧なさい。日本においてもアメリカにおいても、物質経済を中心に自由主義を謳歌していますが、その根本にあるものは金権資本主義で、金さえあれば人はどうでもということです。逆に、共産主義の世界、マルクス主義の世界は独裁政治です。自分自身が都合の良い天国の座を占めるためには、今日の友は明日の人民の裏切り者です。団結という美名のもとに、闘争と破壊を繰り返しております。このようなものが果たして神理でしょうか。

そうではありません。

なぜ実在界、あの世においてこんなマルクス主義を発展させねばならなかったかということを皆さまにご説明しましょう。

 

人類がこの地上界に出た当時は、皆平等な調和された社会だったのです。我々は二億年前、他の天体からこの地球上という場を仏国土にするために出てまいりました。その当時は約六千万人で、完全なユートピアでした。しかし、その間に地球は多くの天変地異を体験してきております。出てきた当時の人類というものは皆神の子、仏の子という自覚を持っておりました。我々はどこに行っても、次元を超えた世界を全て知ることが出来たのです。しかし、子孫が増えるにしたがって地獄を構成していきます。それが結果的に自己保存を作り出して、自分自身のグループを作って他から他を排撃するようになっていきます。そこに争いというものが作り出され、心に曇りが生じてしまったために、偉大なる神の光を閉ざしてしまったのです。こうして、ムー大陸、或いはアトランティス大陸にしても、この地球上は幾度かの大きな天変地異を体験してきました。

しかし、そのような人類の文明の進化にしたがって、豪族という一つの種族は武将を生み、武将はいつの間にか自分自身の力を確立するために酷たらしい封建社会を作り、インドのごときは厳しいカースト制度、日本においては士農工商、各々が自分の立場を守るための階級制度を作っていったのです。

そして武力の時代においては、武力によって住民を指導、支配することが出来ますが、これはあくまで人間の肉体の活動範囲しか制約することが出来ないのです。心まで支配することが出来ないために、日本においては一向一揆などが起こりますが、こうした権力に対する反抗も武力によって鎮圧されてしまうから、皆途中で砕けてしまいます。こうして一七九八年、オーギュスト・コントという人を実在界から出します。彼はナポレオンの全盛時代において、酷たらしい社会制度の中で九十五パーセントからなる底辺の階級が常に犠牲になっているのを見て、果たしてこれで良いのだろうかと疑問を持ちます。そして、初めてここで社会実証哲学というものを発表します。

 

この人は技術家です。電気工学を修業した方で、世の中の矛盾というものをつきとめます。さらに続いて一八二〇年には、ハーバード・スペンサーという人をイギリスに出します。彼もまた社会有機体説というものを作り、社会の矛盾を突いてゆきます。 こうして、カール・マルクスもまた光の天使として出てきたのです。わずか五パーセントの貴族や僧侶、或いは権力者によって九十五パーセントの人々が奴隷になっている。こういう社会を修正するために、実在界ではこうした手を打たなければならなかったのです。

人々の、大衆というものの調和、人類は皆兄弟だ、ということを自覚させるためだったのです。

だから、マルクスだって決して神はいけないとは言っておりません。後の人がそれを神格化して、いつの間にか闘争と破壊が武器のようになっているけれども、権力や武力によって人間の心は支配できないということです。現代社会における思想、即ち、資本主義も社会主義も共産主義も心を完全に失ってしまい、物質と経済の奴隷への道を歩んでいるのです。その結果が、今日の混乱した社会であり、しかもまた、心は当然失われているから、ますます混乱に拍車をかけているのです。これも各々がそのような環境を人間のカルマによってつくり出してしまったからです。

 

こうして我々は、転生輪廻の過程の中に、ようやくこの地上界は地球国家という陽射しが生まれてくるのです。今から一八一年後になりますと、この地上界は一つの大きな転換期を迎えて、人類は平和な共存をせざるを得ない調和された環境がつくり出されていきます。今、我々はその環境を築く目的と使命を持っているのです。

 

(次号に続く)

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