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高橋信次先生講演
Lecture

転生輪廻について(5)

(前号より)

 

我々は先祖を拝めば救われると思っておりますが、先日の人は一生懸命に白龍という龍神を拝めば救われると言いながら、自分の身体はガタガタです。ある大きな会社の社長です。こういうような人たちも盲目なのです。先祖を拝んで救われるものではないのです。皆さまはこの辺から大きな間違いを犯しております。先祖は肉体の舟の提供者です。こちらから頼んでそれを頂いたのです。その肉体先祖に感謝し、一番供養になることは、己自身が健康であることです。

 

舟を頂いたのです。魂まで頂いたのではないのです。本当に親が魂までくれたとしたら、お父さんの思っていることも子どもの思っていることも、お互いにちゃんとわからなければならないはずです。わからないというのは、そこに問題があるのです。

肉体を頂いたことに対する感謝の心で親孝行する事は当然の道です。それも出来ないような人々がたくさんおります。先祖を拝む前に一番大切なことは健康であり、そして心が豊かであり、家庭の中がいつも、オホホ、アハハと笑える生活の出来る環境をつくることです。その時、おのずから皆さまの家庭の中には曇りがないために、神の光によって満たされ、平和な調和された環境が作り出されてくるのです。

 

それを拝み屋に聞くと

「お前の家の四代前の先祖がそのようにしてこのようになった。この人が浮かばれていないから二十一日間、一心に祈れば救われる」

と言います。冗談じゃありません。地獄に堕ちる責任は他人事ではなく、己自身の想念と行為にあったのです。心です。心に曇りがあるから自分自身、地獄に堕ちていくのです。

こういう先祖に対して、訳のわからぬ南無阿弥陀仏を唱えたところで、或いは南無妙法蓮華経を唱えたところで、救われると思いますか。とんでもないことです。

 

そもそも「南無妙法蓮華経」とは、今から2500有余年前、ヒマラヤの地において、ゴーダマ・シッタルダーの説かれた神理の一片にしか過ぎないのです。彼は70代の時に「諸々の比丘、比丘尼たちよ、このハスの池をご覧なさい。あの泥沼の中から美しい花が咲くではないか。お前たちの身体は一体どうだ。眼から目糞、或いは鼻糞、耳糞、身体から出るものは何一つとしてきれいなものはないであろう。この汚い肉体は、あの泥沼とひとつも変わっていないのだ。あの美しいハスの花もまた泥沼の中から咲いているのだ。諸々の比丘、比丘尼たちよ、そなたたちもこのような汚い無常なる肉体というものに執着を持ってはならん。その肉体の船頭さんである心が、真に正しい偏りのない中道の物差しを持って生活したならば、自らしてあの安らぎのあるハスの花と同じように調和されていくのだ」ということを説きました。

 

これが、2500有余年過ぎますと「南無妙法蓮華経」と、日蓮は余分に〝南無〟までくっつけてしまいました。〝南無阿弥陀仏〟を拝み、また〝南無妙法蓮華経〟を付き合わすれば人間は救われるというのもあります。ナンセンスです。それによって救われるのではないのです。我々は、この汚い自分自身の肉体であろうとも、神理を通した正しい偏りのない法というものを心の物差しとして生活をした時に、本当のあの美しい仏の境地に到達するという道を教えたものなのです。

このためには『止観』、止まって見ることが大事です。

 

我々人間は、10パーセントの表面意識で人生航路を歩んでいくために多くの間違いを犯してしまいます。間違いは間違いであってよいのです。「過ちは改むるに憚ること勿れ」です。

自分自身の心を偏りのない正しい心の物差しで見つめ、間違いがあったならば素直にその間違いを訂正して、「神よ、私の罪を許してください。ここを間違いました。原因はこれこれこういう訳です。今度は絶対にこの間違いは犯しません」という反省、即ち、止まって見ることが必要なのです。止まって反省した時に、皆さま自身の心の曇りは晴れてゆくのです。

それを、人々はいろいろと病気をしたり経済的に不調和になると、藁をも掴む気持ちになって、〝どこかで拝んでもらえば救われる〟とか、〝どこかの宗教に入れば救われる〟となる。これはとんでもないことです。なぜならば、そのような原因がどこにあったか、ということを追求することが一番重要であるからです。

 

〝なぜ、病気になったのか〟、〝なぜ、経済的に不調和になったのか〟。その原因はどこにあったのか。その根っこを取らない限り、また同じ間違いを犯してしまいます。他力によって人間は救われないということです。自力の中にこそ初めて他力が得られるのです。それ故に大事なのは、人間として為さねばならない最低の行い『八正道』を実践することなのです。

 

(次号に続く)

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