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高橋信次先生講演
Lecture

諸 法 無 我(宇宙の神理)(5)

(前号より)

 

我々はこのように、人間の次元を超えた意識の世界というものがわからないため、人間は死後の世界があるかと問えば、ほとんどの人はないだろうと答えそうです。もし、死後の世界、即ち次元の違った世界がないとしたならば、我々は果たしてどのようなことになるでしょうか。

 

この地上界を含めて万生万物はすべて転生輪廻し、一時としてその場所に止まることの出来ないのが自然の法則であり、神理です。人間の魂が肉体と共に終わると思ったらとんでもないことです。皆さんがもしそういうような間違いを犯しているなら、まず自分自身が私の説いている神理を少なくとも一週間、二週間、三週間と実践してみることです。守護霊にあの世の存在が信じられない、曇った心を磨いてくださいと頼むのもいいでしょう。その結果が、初めて次元を超えた世界から現象が出てまいります。

 

現代のお坊さんですら「あの世がありますか」と尋ねたら、「そんな所はないでしょう」とあいまいな返事をする。それなのに、死者に引導を渡しているのだから死者も戸惑っていることでしょう。

物理学でいう等速度運動というのを皆さまは知っているでしょう。電車に乗っていて急ブレーキを掛けられればその方向に転んで行きます。この世からあの世に行く場合もこれとちょうど同じです。死んで即座に仏になれるような人たちは末法の世となればおりません。ほとんど地獄へ行ってしまいます。

 

神を信ずることなく己自身も信ずることの出来ない人間がなんで救われるでしょうか。私たちは自分の心をしっかりと持って生活をしておれば、あの世へ行っても魂がフラフラしないのです。皆さまは光子体という新しい肉体と今も同居しているのです。それが心の調和によって後光(オーラ)となって出てまいります。それは心にスモッグがないために神の光は新しい肉体、現在の肉体に光明を与えます。それが怒りの心になれば、その光は逆に炎のように燃えた赤い後光に変わります。我々の心というものが調和されるにしたがって光明に満たされていきます。あの世に帰る時にはこの原子肉体と決別しますが、まったく同じ光子体の肉体を持って四次元以降の世界へ帰っていきます。

 

肉体が病み病院へ入院し、不調和の根本もわからずに、死にたくない死にたくないと言ってこの世を去る人たちはこの地上界に執着を持ってしまいますので、連続体であるこの地上界に生きている人々や家族に憑依してしまいます。それがあらゆる肉体現象、精神的現象となって現れてくるのです。

皆さまが真に自分の心を知ったならば、この点がはっきりわかるようになるのです。それには、一切の執着から離れることです。人間は苦しみや悲しみの原因である荷物を降ろすことに抵抗を感ずるでしょう。でも、苦しみから解脱する早道は執着から離れることです。荷物を早く降ろせば心が軽くなり、安らぎを得ることが出来ます。執着が欲望をつくっていくのです。といって、現代社会は経済が優先している以上そのようにはいきません。物質経済社会である以上、我々はその中で足ることを知り、自分の心に曇りをつくらないような生活行為が大事なのです。

 

そういうことがわからないから、現代社会は労使の争いにしても尽きることがないのです。毎年毎年時期が来ると、物価値上げ反対、運賃値上げ反対と言いながら、給料値上げ賛成と言っております。その矛盾をなんと説くのでしょうか。これは政治も悪ければ人間も悪いのです。お互いに話し合い、争いを前提にしてやるのではなく、労使とも互いに感謝と報恩の心で接し、協力し合ったならば、必ず良い環境が自ずと出来てまいります。

 

大体、資本主義も共産主義も良くないのです。すべてその思想の原点はお金、即ち経済と物質です。人間の心がどこにあるのでしょうか。心不在、心の尊厳性を無視したところに絶えず争いが生じるのです。

我々はいかに経済的に恵まれたとしても、心の中にある悩みは解消することが出来ません。人間の心は無限に広く、仏教で言う一念三千であります。まず、この地上界という環境に対する感謝の心が大切です。そして、感謝の心が湧いたならば報恩という行為が伴わなければなりません。自然が私たちに教えているように、万生万物は相互関係の中に生かし生かされていることを知ったならば、人を愛することも慈悲を与えることも、すべて自分の心をより丸く豊かにする早道だということが理解出来るはずです。そうしてだんだんと調和の輪を広げていったならば、闘争はこの地上界から消えていきます。決して、資本主義でもマルクス主義でも、この世の中は調和することは出来ないのです。武力、権力によって人間の行動範囲を制約することが出来ても、人間の心は本来誰も神の子であり、自由なのです。だから、その心まで束縛することは出来ません。

 

人間の肉体は滅することは出来ても、その魂まで滅ぼすことは出来ないのです。問題になるのは、間違った宗教、間違った思想というものは心を狂わし、自分をも見失ってしまうものです。

 

(次号に続く)

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