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時の言葉
Word at time

2021年1月 自分をつくる

新しい年を迎え、会員各位においては心新たなものがあろうと思う。

今年は、我が国経済社会にとって一つの試練の年に当たろう。広げすぎた高度経済成長も縮小均衡に戻さねばなるまい。作用反作用はその振幅が大きいほど大きく揺れ動く。自己保存と足ることを知らぬ欲望の反作用は、現実の経済の動きを見るといちばんよく理解できる。

 

会員各位におかれては、まず、自分自身をつくるということが大事である。昨年は自分をつくる年であった。しかし、今年も自分をつくる年と言える。ビル一つ建てるにも、基礎がしっかりしていないと少しの地震にも倒れてしまう。何をするにも基礎が大事であり、自分の心が不動のものとなれば、どんな事態が起こってきてもハネ返してしまう。しかし、心が出来ていないと、人の噂や変わった話を耳にすると心が揺らぎ、自分を失う。

 

本来の自分自身は、神の子の神性の自分である。慈悲と愛の心を持った自分自身である。そうして、神性の自分を確認する物差しが八正道であり、心に法灯をともし、調和の輪を広げていくのは、神の子の当然の義務であり、責任なのだ。

私たちがあの世からこの世に出生してくるときは誰彼の差別なく、今度はこの点を修正し、人々と手を取り合って生きていこうと言って出てくる。しかし、肉体をまとい、環境や因習になれてくると、出生前の約束を忘れ、五官六根を中心とした自我欲望に翻弄されてしまう。地上界はもともと不安定な物質界であり、心と物の関係が容易につかめないし心の本質も理解できにくいので、どうしても物質中心の考え方に傾いてしまう。しかし、これでは折角の修行の目的が失われる。自分自身を失ってしまう。

 

八正道という心の法灯が存在し、大宇宙は中道の道を歩むことによって安定しているのだから、私たちも、八正道の中道を軸に、毎日の生活を送るようにしなければならない。

今年一年、私たちはしっかりと己をつくり、来るべき年には外に向かって多くの人々を救っていかなければならない。それが先達と言われる現在の人々である。

今年は不況下のインフレであり、こうした経済事情はどうして生じたかを静かに眺める良き機会とも言える。

心の偉大さは時と共に明らかとなろう。今年こそ、自分をつくって欲しい。

 

(一九七四年一月号=掲載分)

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