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高橋信次先生講演
Lecture

道について(3)

(前号より)

 

子どもは、十月十日経って空気(出産)にふれます。 皆さん、水の中に氷を入れてみてください。上から落としますと、瞬間は百パーセント沈んでしまいますが、徐々にまた上に上がってきます。氷というものの密度は約92パーセント程度ですので、計算して水を百としますと、だいたい十パーセントしか表面に出ません。

それと同じように、神の体であるところのこの地上界という場に出てしまうと、皆さんの魂自身も、自然界の万生万物と同じ現象(法則)が起こってくるのです。そのために、空気にふれて〝オギャー〟と泣くと同時に、10パーセントしか表に出てきません。残り全部が潜在してしまいます。そして、徐々に本能の領域というものが芽生えてきます。その結果、黙っていても母親のオッパイ(母乳)を吸うようになります。

 

一週間経ち、二週間目ぐらいになりますと、小さい子どもは、周りに誰もいないのに〝ニコニコ〟と一人で笑っていることがあります。それは次元の違った世界の魂の兄弟たちが、そばに来ていろいろと話をしているからなのです。「お前、今度はしっかりやれよ」「わかっております。がんばります」彼らは祝福されているのです。心の眼で見える人たちには、光の天使、あるいはその魂の兄弟たちが、その子どものそばにいるところをはっきりと確認することが出来ます。

こうして成長し、だんだんと自我が芽生えるようになってきます。自己保存が強くなるにしたがって、生まれた環境、教育、思想、習慣、こういうものを通して子ども自身の性格は形成されていきます。同時に、その子どもは、転生輪廻の過程において潜在されているところの九十パーセントの意識にも徐々に影響されて性格が生まれてきます。こうして、五歳、六歳……、大きくなるにしたがって、少しずつ子どもの人格というものは形成されていくのです。

 

我々は、習慣からくるところの肉体先祖というものが、絶対だという間違った考え方をいつの間にか身につけてしまいました。親は子どものためにと思って一生懸命に教育もし、自分の出来なかったことを託そうとする。その心は良いが、期待が大きすぎて、いつの間にか子どもは親の言うことを聞かなくなってしまいます。実は、地上界(この世)に生まれ出てくるために肉体の舟の約束はしても、魂までは親子ではないということを皆さんは知らなくてはいけません。

しかし、我々はこの地上界(この世)に生まれてきた以上、自然というこの環境の中にあって、万生万物相互の関連によってこそ肉体を保存し、子孫を保存することが出来るのです。

 

太陽の熱、光は、金持ち貧しい人、地位、名誉等に全く関係なく、皆さんに平等にそそがれています。神の光(エネルギー)もまた、すべてに平等に与えられているのです。が、心の中で思うこと、行うこと、これが神の道である中道とは違う片寄った道を歩んだときに、その人の心の中に歪みが出来、自らして心の中にスモッグを作り出し、神の光(エネルギー)をさえぎってしまうのです。そこに苦しみが出来てきます。

人間の心というものは、一念三千、三六〇度の丸には、始めもなければ終わりもないように、心の針というものは、その人の心の状態によって違ってきます。その心の状態が、すべてその人の苦楽というものを形成しているのです。

 

(次号に続く)

この稿は、昭和47年12月10日、関西本部定例講演会での内容をテープより書き起こしたもので、一部加筆・修正を加えてあります。  〈文責=編集部〉

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