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今月の課題
This Month's Problem

2016年09月

本部長 岸田 守

正法は万古不変であり、いくら年月を経ようとも、いつでも新しく、私たちを導いてくれます。原点に戻って学びを深めていくために、今月は、平成六年九月号に掲載された、岸田本部長ご指導の要旨を再掲載させていただきます。 念力のゆるめば死ぬる大暑かな〈鬼城〉という句がありましたが、今年の夏は本当に暑かったですね。 大暑というのは二十四節気の一つで七月二十三日頃、このころから暑さが本格的になるそうですが、今年はもっと早くから絶頂の感がありましたし、多くの人が「今年の暑さは格別だ……」と思われたようです。 たしかにノストラダムスの予言のように、人類に反省をうながす天変地異・異常気象という見方もあるかも知れませんが、万古不変の神理を考えれば、私たちのクーラーがあるのが当たり前という甘え体質が、今年は特に暑いとか、異常気象ではないか、という想いを呼ぶのかも知れません。 私たちの父祖の時代、少なくとも三、四十年前までは、クーラーもあまり普及していなかったし、夏は暑いのが当然という想いがありました。 古い俳句歳時記にも、炎暑とか極暑、酷暑、猛暑などの季語がありますから、私たちのご先祖のほうが、もっと暑い夏を凌(しの)ぐ術(すべ)を身につけていたのではないでしょうか。 いずれにしましても、私たちの意識が神理正法の基本である大自然の摂理から、ずいぶん離れていることは確かでしょう。 たとえば、人類は平等、男女同権であるに違いありませんが、それ以前に万物の霊長である神の子人間には、この地球上を調和するという使命・義務があります。その義務を忘れて権利意識だけがふくれたアンバランスの想い、心の歪はどんどん大きくなって行くようです。 昔から、『母は家庭の太陽』と云われてきたように、調和の要は女性でした。人間だけではなく、鳥でも獣(けもの)でも、栖(すみか)を守るのは女性です。これは神が女性に与えた天分・特性なのです。その本分を忘れて同権の名のもとに、女性がだんだん中性化してきたと云われます。 昔から、世話女房とか甲斐性者などと云うのは、夫や子を支(ささ)え引立てる役目に徹している女性に対する賛辞、優しさ、つつましさ、女らしさなどというのも、やはり女性のその特性に寄せることばでしょう。 神は調和という中道の中で、厳然と生命の火を燃やしている。人間が、その自由の権能をみだりに使い、中道に反した創造行為をすれば、その分量だけ、反作用を伴うように仕組んでいるのである。そうすることによって神と人間の絆が保たれ、調和という永遠の目標に向かうように計画されている。……というのは『人間釈迦=偉大なる悟り』の記述ですが、デーテの詩にも、「人間は、自然から遠ざかるにつれて、病気に近づく」ということばがあるそうです。 八月尽の赤い夕日と白い月〈草田男〉 八月の末日、最後の日を八月尽(はちがつじん)というそうです。まだ厳しい残暑は残っているが長い休暇も終った、これから大いに頑張らなければ  、という想いのにじみ出た句です。私たちもここらでもう一度、しっかり心をひきしめて精進にはいりたいものです。 こういう場合、私たちは一生懸命に努力する、というような気持ちで何気なく精進ということばを使います。 しかし本当の精進、八正道の「正しく道に精進し」の精進は違います。 正しい「精進」の意味は、夫婦、親子、兄弟をはじめとする人間同志の調和と大自然と万生万物との調和が大原則です。高橋信次先生がよくおっしゃった「アハハオホホと笑いのある家庭」や、天地(あめつち)の恵みに対する感謝と自然の生物に対する同等意識を持つことです。そういう気持ちがあれば巧(たく)まずとも自然に調和は生まれてくるでしょう。 皆様は、今更こんなことを云わなくてもよくご承知です。勿論できればそうしたい、そうなりたい、と思っておられるし、その努力もしておられるでしょう。しかし、なかなかそうはなりません。 その、そうならないことに執らわれて苦しんでいる方もあるし、結果がでなければ無駄だとやる気をなくしている人もあるでしょう。しかし修行は、修行することに意義があるので結果ではありません。この世を娑婆(しゃば)とか忍土(にんど)と云うように、私たちは生老病死をはじめ四苦八苦の迷いや苦しみを経験するでしょう。しかし、その経験が積み重なって人生の何たるかを体得してゆくのです。 神は平等ですし、皆様はそれぞれに自らが神と約束してきた人生修行のシナリオを持っています。決して自分だけが苦労してるのでも不幸なのでもありません。私たちはお互いに助け合い補い合って「魂の向上」をめざして修行している同行の友です。みんな一緒です。 繰り返しますが、厳寒の冬を耐えて目覚(めざ)めの春を迎え、炎暑の夏を越えて稔(みの)りの秋となる四季のうつろい、天の配剤の中に私たちは生き、生かされているのです。 その万物流転の四季の恵みを、暑いとか寒いとかではなく、もっとありがたく受けとめたいものです。 高橋信次先生のご縁をいただいた頃の謙虚な気持ちを、これからも忘れずに持ち続けていきたいものです。折角のご精進を祈ります。

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