閉じる
今月の課題
This Month's Problem

2016年11月

本部長 岸田 守

正法は万古不変であり、いくら年月を経ようとも、いつでも新しく、私たちを導いてくれます。原点に戻って学びを深めていくために、今月は、平成六年十一月号に掲載された、岸田本部長ご指導の要旨を再掲載させていただきます。 ユートピアというのは、今から四百八十年前にモアが発表した、ラファエルというコロンブス号の乗組員から種々話を聞く形で書かれた理想小説にある「理想社会」のことだそうですが、東洋にも、中国の古い詩人、陶淵明(とうえんめい)の『桃花源記』という詩物語から出た「桃源郷」ということばがあります。 それは、ある一人の猟師が獲物を追っているうちに道に迷って、今までに見たことのない河の岸に出る。その河をさらに遡(さかのぼ)って狭い山の谷間を行くと小さな洞窟があった。そして、その洞窟を通り抜けると急に視界が開けて、彼が今までに見たことも聞いたこともない全くの別世界が開けていた。 人々の表情はあくまで明るく、何の屈託もない。衣服も、今までに見たことのない服装だが、少しも奇異を感じない人達が畑仕事をしたり機(はた)織りをしたりしている。男であれ女であれ、若者であれ年寄りであれ、成人の人達は皆分に応じて仕事をし、その労働の喜びを満喫している。 野も山も桃の花が満開で、犬が吠え、鶏が鳴き、畔道では子供達が喚声をあげて走り回り、嬉々として遊んでいる。明るく清らかな青空のもとで、子供達が大自然の摂理と智慧の恵みを胸一杯に吸い込みながら逞(たくま)しく育っている。…… そこには、賢愚とか貧富とか美醜(びしゅう)とか好き嫌いという差別や執らわれの感情は一切なく、みんな平等に、天地(あめつち)の慈悲の恵みに感謝して生活している。従って警官も取り締まることもなく、税金を取ることも要らぬ  というのが「桃源郷」だといいます。 こう書くと、とても実現不可能な理想にすぎないと云う人もありましたが、決してそうではありません。「この世」は「あの世」の写し絵です。ユートピアと云い桃源郷というのは、天上界の菩薩界の写し絵です。だから私たちの意識が少なくとも神界クラス以上になれば、私たちの心は桃源郷になるはずです。今更申し上げるまでもなく、正法は自分に当てはめるもので人に当てはめるものではありません。だから高橋信次先生は、何処まで行っても「先ず自己の確立です。自己の確立が先です」と云われたのでしょう。 まして私たちは、何回何十回と転生輪廻を重ねてきた中のほとんどで、常に一緒に修行し、正法を伝道してきた仲間です。お互いに煩悩もカルマも一杯持っていますが、それをお互いに補い合い、助け合い、励まし合って魂の向上を志してきた縁生です。だから過去世のことを思い出したり「心眼を開く」ことが、少し早いか遅いかの差はあっても、心の段階に大差はないはずで、大事なのは信とやる気です。そして一に精進如何(いかん)です。 だから、その最も基本になる意識は、みんな平等だ、一緒だという意識です。彼我一如です。彼に至らない処、欠点、弱点があるのと同じように、自分にも必ず未熟な処、欠点、弱点があるはずです。 それに、お互いに神の子であり、偉大なるパラミタを持っていることも、守護霊に守られている事、共に神と約束した人生の目的と使命を持っている事などと共に、私たちの人生修行の条件は全く平等なのです。 しかし、娑婆(しゃば)とか忍土とかいう言葉があるように、この世の現象だけを考えれば不平等は一杯あるでしょう。だから、つい彼我の差違に眼をうばわれて自分はこうだ、私は違うと、自己主張や自己弁護をしがちになるのでしょうが、それは表面だけの現象、饅頭(まんじゅう)でいえば皮だけのことで、その本質(中身)は全く一緒なのに、表皮がすべてだと思い込んで、違うちがうと云ってるが、ものごとがさかさまに見える、いわゆる顚倒(てんどう)の衆生です。 そんな理屈はともかく、相も変わらず己の小さな枠の中にとじこもって自分を守ることに汲々(きゅうきゅう)としながら、その自分の姿に全く気付かない人が多いのです。早くその錯覚や顚倒の衣を脱ぎ捨てて、今こそ本性(善我)の自分に戻るときです。 それは何も難しい事ではありません。三界は心ひとつですから、自分が心から変わろうとすれば誰でも変わるはずです。 それには先ず、“自分はこうだ”という自己限定をやめることです。自分の不得手なことでも経験してみようとすることです。視野をもっと広げてものを見ることも大事でしょう。要は「発想の転換」です。私は今から変わるんだと決めて、そういう努力をして行けば必ず変われるはずです。 折角のご精進を切に祈ります。

高橋信次先生ご講演DVD 注文書

高橋信次先生のご講演DVDを販売いたしております。
「詳細はこちら」のボタンよりPDFを開いて頂き、
必要事項を記入の上FAXにて送信下さい。

高橋信次先生ご講演CD 注文書

高橋信次先生を関西本部に御招待した1971年10月の初回講演からの関西本部でのご講演をCD集として今後まとめてまいります。
「詳細はこちら」のボタンよりPDFを開いて頂き、必要事項を記入の上FAXにて送信下さい。