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高橋信次先生講演
Lecture

心行の言魂(33)

一九七五年九月 著

(前号より) 正しく道に精進する(正進=しょうじん) 私たち人間の道は、中道に沿った調和の生活にあります。 いうなれば、正しい普遍的な法にあるわけです。 法とは、循環の法則であり、循環の法はこの地上界のあらゆる面に適用されています。 正道の生活とは、この意味で循環の法に乗った生活であり、正しい生活です。正しい生活とは前述の通り、中道の生活であり、中道の生活は、人びとをして調和の生活に導いてゆくものです。 中道の生活は慈悲と愛の生活であり、その想念行為は再び自分にめぐってくるものです。 自己保存の片寄った独りよがりの生活は、この地上界が相互扶助の調和を軸に動いているので、当然その反作用として、苦しみを招きます。 循環の法が働いているからです。 正進の目的は、人間関係の調和にあります。 正命の目的が自分を正すものでありますから、その次にくるものは、人びととの調和なのです。 人間関係とは、夫婦、親子、兄弟、友人、隣人、そうして個人と社会の関係であり、それは、まず自分の足元から始まって、全体にまで発展してゆく調和のリズムであり、波動であります。 夫婦の関係は、たがいに足りないものを補い合い、よき子孫を育て上げてゆくものであり、親子の関係は、過去世の縁によって生じたものなので、親は子をいつくしみ、子は親を敬(うやま)うのは当然なことです。 兄弟は、たがいに向上し合う切磋琢磨する間柄であり、友人は、社会生活上のよき協力者といえましょう。 こうした人間関係の調和に一貫して貫く柱は何かというと、それは他を生かし、助け合う「愛」の心です。 愛こそ、調和の姿であり、この地上の光なのです。 この地上は、男女の両性から成り立っています。一方が増えても困るし、減っても困る。男だけでも女だけでも人間社会は成り立ちません。 考えてみて下さい。もし、一方だけが存在し、一方が存在しないとすれば、人間社会は、百年を待たずに絶滅してしまいます。これでは、この地上界に、仏国土もユートピアもできません。 男女の両性があって、はじめて、社会生活(それはまず家庭から)が生まれ、子孫を育てることができます。人類の永遠の生活は、こうした男女の両性の存在によって可能であり、調和ある仏国土も完成されてくるのです。 男女の両性にはそれぞれ特性と役割があり、それぞれが助け合うことによって調和されます。色心不二の中道の精神はここでも生きています。 現象界は、天地に分かれてはじめて空間が生まれ立体となり、生命の生きる場がつくられます。 地球は南極、北極に分かれ、地球の自転、公転を正しく回転させ、地上の生命を育てています。 人間の世界も男女の両性があって、人間社会が永遠に続いて行きます。 調和、中道、愛、慈悲という言葉の意味を現実的に、実際的によく考えて下さい。 そして、こうした言葉が現実的に生きてくるのは、常に複数という関係の中においてです。これらの言葉は単独では決して成り立っていないことを考えてみて下さい。 正しく道に精進するとは、私たちが複数という社会の中で、他を生かし、助け合ってゆくことによって、はじめてその意義が生まれ、本来の目的に適ってくるわけなのです。 (次号に続く)

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