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今月の課題
This Month's Problem

2017年08月

本部長 岸田 守

正法は万古不変であり、いくら年月を経ようとも、いつでも新しく、私たちを導いてくれます。原点に戻って学びを深めていくために、今月は、平成七年八月号に掲載された、岸田本部長ご指導の要旨を再掲載させていただきます。

八月を葉月というのは、稲の穂が張る月、穂張(ほはり)月の意味だと聞きました。また、八月の酷(きび)しい暑さを、石は焼け河川の水は沸く、と表現した人もあるそうです。また、夜が更けても二十五度から下がらない夜を熱帯夜といって、寝ぐるしいものとされていますが、いずれにしても、ここしばらくは暑いあついと云い暮らす日が続きます。
毎年のように、今年の暑さは格別ですな———とよく云われますが、本当にそうなのでしょうか。地球の温暖化とかいう問題もあるのかも知れませんが、よく考えてみると基本的には、私たちが贅沢(ぜいたく)になってきた。辛抱(しんぼう)強くなくなったのです。
よく考えてみて下さい。私たちの暮らすこの日本列島は、世界中で最もしのぎやすい温帯にあり、しかも四方は海に囲まれています。そして少なくとも私たちの子供の頃は、エアコンも冷房も電気冷蔵庫もありませんでした。戸や障子(しょうじ)などをすだれに替え、風通しをよくし、庭や通路に水をうって、自然の涼風(りょうふう)を呼ぶようにつとめました。
私たちのご先祖はそうして何百年もの間、この暑い夏を乗り越えてきたのです。それを思うと近頃はずいぶん便利になりました。確かにしのぎやすくなりました。

しかし、その反面では、本来与えられているはずの人間としての能力や器官、理性や人情さえも、ずいぶん退化してきたのではないでしょうか。冷房がなければ能率が上がらないとか、車がなければ動きがとれない、もう少し収入がなければなどと、何かが足りないことに責任を転嫁し、自分の勇気と努力の足りないことを棚に上げるのは、あまり智恵のない思いです。
とは云っても、こうしなければとか、こうあるべきだというつもりはありません。私たちの日常の反省が、こういうことも含めて、もっと幅広く自分のものの見方、考え方を振り返ってみてほしいのです。
古語に、「学べば則ち固ならず」ということばがあります。人間はややもすると、自分の狭い考え方にとらわれて頑固(がんこ)になりがちだから、学ぶことによって知見を広め、幅広く柔軟な精神状態を保つようにすべきだ、という意味だそうです。 また、「過(あやま)ちて則ち改むるに憚(はばか)ること勿れ」というのは論語にある有名なことばです。
人は、誰でも過ちを犯(おか)さないものはない。問題はその過ちを改めるかどうかである。つまらない人間は、自分の過ちを弁解し、飾ろうとするが、優(すぐ)れた人はすぐに改め、一つの過ちを一つの貴重な経験として生かしてゆく。という意味だと訳されています。

いずれにしても、実践と反省は正法者の両輪として、絶対に欠くことのできないものです。そして今、皆様が取り組んで下さっている、正しく見る、正しく思う、正しく語る実践こそ、深い反省がともなわなければ初期の目的を達成することはできません。
その点をよくご理解下さって、折角のご精進あらんことを心から祈っています。

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