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今月の課題
This Month's Problem

2018年2月

本部長 岸田 守

正法は万古不変であり、いくら年月を経ようとも、いつでも新しく、私たちを導いてくれます。原点に戻って学びを深めていくために、今月は、平成八年二月号に掲載された、岸田本部長ご指導の要旨を再掲載させていただきます。

 

去年十二月の本部集会で、「来年も『正しく見る、正しく思う、正しく語る』の三つを大事にして下さい。」と申し上げましたが、今月はこのことについて少し詳しく書いてみましょう。

 

たとえば、私たちにとって重要な人情、人倫の一つに『感謝』があるでしょう。広辞苑によれば、感謝とは、ありがたく感じて謝意を表すること。その感謝の意を表して贈る書状が感謝状。とありますが、その程度の常識は誰でも持っているでしょう。だから感謝の心が足りないと云われれば、たいていの人はムッとするようです。誰でもありがたいと感じることには心からの謝意をもっているでしょうし、きっと心からの謝意を表されるはずだからです。しかし、どこまでをありがたいことだと思うかということになると、人によって随分と差があるでしょう。

 

日蓮上人の「四恩を知るを人倫と名づけ、知らざるを畜となす」という有名な言葉がありますが、その日蓮上人の云う四恩とは、父母の恩、国・国土の恩、三宝の恩、衆生の恩の四つだそうですし、「自分以外の総ての人は感謝の対象である」という、誰だったかの言葉もあります。

また心行には、守護・指導霊に感謝し、とか、この肉体保存のエネルギー源に感謝の心を忘れず、或いは、肉体先祖に報恩供養の心を忘れず両親に対しては孝養を尽くすべし、とあるでしょう。この感謝とか孝養を尽くす  と云えるような心が果たして私たちにあるでしょうか。

 

私は今、この感謝の心を云々するつもりはありませんが、たとえばこの『感謝』の心が深いか浅いかによって、ものの見方や思い方がずいぶん違ってくるはずです。また「謙虚な心」の有る無しによっても変わってくるでしょう。

反対から云えば、私は  という「おごり高ぶり」の心の強い弱いによっても、ものの見方や思い方がうんと違ってくるのではないでしょうか。

 

いずれにしても、正見・正思・正語というのは、昔も今も、老若男女の誰が見ても正しく見え正しいと思えることで、地位や立場や財産などの有る無しによって違うものではないはずですが、高橋信次先生もよくおっしゃったように、私たちは環境・教育・思想・習慣によって、ものの見方や思い方にそれぞれの片寄りが出るものです。

この無常の世の中が、どうしても常住にしか見えなくするのでしょう。だから無心とか無我とか、素直な心、赤児の心が求められるのです。

しかし、そう理解している、その決定(けつじょう)をしているつもりでも、私たちの日常はそれぞれの環境・教育・思想・習慣や経験、或いはカルマに閉ざされて意識せぬ間に視野を狭められて行くもの、だから私は「八正道」の中でも特に正見・正思・正語を大事にしたいし、くり返しくり返し、たとえ少しずつでも前進して行こうと云うのです。

またカルマの修正も同じです。私たちのクセ根性、煩悩が長い間に習慣となり、心の歪(ひずみ)となってこびりついたものを業(カルマ)というのですから、一念三千と云われるコロコロ変わる意識・心から完全に取り去ることは不可能に近いでしょう。

 

たとえば、根本煩悩の一つと云われる怒りの心は、多かれ少なかれ誰にでもあるでしょう。特に怒りっぽい腹立ての人が、いくらその業を修正しようとしても、せいぜい堂々巡りがいいところでしょう。

だからと云って人生の第一目的である魂を磨く修行を放棄(ほうき)することはできません。だから重要なことは、己のカルマのなせる悪を十分反省し懺悔することです。そのカルマが己の心を傷つけ、人に嫌な思いをさせてきたかをよく反省し自覚することです。

そしてその縺(もつ)れにもつれたカルマをほどく「糸口」を見出すことです。そして根気よくその糸口から徐々にほどいて行くことです。

 

この「小さな一つの修正から」は、今、皆様に取り組んでもらっているはずですが、いずれにしても正法の修行には『発想の転換』が必要です。中道に沿った新しい『自己を確立』するのだという決定のやる気、即ち、実践の積み重ねが大事だということを申し添え、皆様のご精進をお祈りして今月の課題と致します。

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