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高橋信次先生講演
Lecture

神理と科学(2)

(前号より)

 

人間はみな万物の霊長であり、地球上という場で、己自身の転生輪廻してきたところの、不調和な分野を修正すると共に、自身が過去において学ばなかった新しい人生行路の智慧を学習しなければならないのです。それと同時に、神の体であるこの地球上の環境に、人々の心と心の調和のとれた平和なユートピアを作ることが、本来人間に課せられた使命なのです。

 

八正道は、皆さん自身が神の子としての己を自覚し、90パーセントの潜在意識をひもとくための一つの道であり、感謝と報恩の行為という布施の心は、多くの人々の存在を知って、万生万物の相互環境に対して、私たちは、自分だけに頼らず多くの人々に協力をし、お互いに譲りあい助け合い、心からの愛と慈悲の実践行動によってこそこの地上界の環境が調和されるのです。

ところが、人類は万物の霊長以下の動物たちの闘争本能の姿を見て、そのまま生存本能だとし、争い、闘争などの不調和な行為をすることが、あたかも人間的であるように判断をしている学者や一般の人たちが大勢います。

 

人間は、神の子として大調和という一つの大使命を持って出ているのであって、ケニヤの動物のような不調和な闘争と破壊を繰り返すべきではありません。皆さんは“あの世”に帰ったときにそれを反省しても遅いのです。生きているうちに、私たちは偉大なる90パーセントの調和された己自身の心の本性というものを悟らなくてはならないのです。

 

般若心経というのは、インドから中国に渡って来たあの膨大な大般若経の経文を圧縮したものです。ここで「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時」の観自在菩薩とはいったい何だろう?自由にある菩薩、自由に見ることが出来る菩薩が般若波羅蜜多を深く行じた時に……、直訳するとこんなことになります。皆さんわかるでしょうか?

 

経文を一生懸命にあげれば幸福になるのだと思っている人がありますが、そうではありません。「観自在菩薩」というのは、ゴーダマ・シッタルダーの時代には“アボロキティ・シュバラー”と呼ばれ、自由自在に見ることの出来る能力を持った悟られた方、ということです。このような方は、潜在意識の90パーセントがひもとかれて、八正道を実践し、しかもまた人々に慈悲と愛を与えてゆきます。太陽は迷える多くの人々に、万生万物に、その熱・光のエネルギーを平等に与え、ガス会社や電力会社のように集金には来ません。太陽はタダで我々人類にそれらを与えております。これが慈悲であり、愛なのです。私たちはその愛や慈悲に感謝するだけではなく、報恩の実践をする行為が必要なのです。感謝する心は、行為として実践した時に初めて循環してくるのです。

 

この大自然界に存在するところの万生万物は、一つとして同じところに止まることは出来ないのです。すべてが転生輪廻を繰り返しております。我々は、自由自在にあらゆる状態を見ることが出来ます。我々はこの場所にいて、アメリカのワシントンで何が起こっているかがみなわかります。

 

観自在菩薩というのは、そのように自由自在に皆さんの心の中から、あらゆる地獄・極楽、すべてを見通す能力を持った悟られた方、ということです。これは、ゴーダマ・シッタルダーの二千五百有余年前の当時に、マノ・ホーテンとかあるいはテイラー・ウパニッシャードというのがありますが、そういう難しい経文の中にも、アボロキティ・シュバラーという言葉がいっぱい出て参ります。ということは、すでに二千五百有余年以前においても人間自身の心の偉大性、神と人間というような事柄が解明されていたということです。

 

人間は、この世に生まれてしまうと、“肉体が絶対だ”“自分の産まれた両親が絶対だ”“家系が絶対だ”と、このような無用のもの、無縁のもの、不縁のものがすべてだと思ってしまうために、そういうものが基準となって、自己保存が強くなる。自我、我欲が強くなるから暗い想念をつくり、神の光がさえぎられる。光がさえぎられるために、ラジオではないけれども、他所の音波が出てきても自分自身がわからなくなってしまいます。そのうちに動物霊か何かが憑依して「神様だア」なんていうようになると、本当に神様になったような気になってしまい、増上慢になる。そこにまた新しい宗教が生まれてゆくのです。

 

ところが必ず人間はこのパラミタの潜在意識の中に、正しい神理を知って、あの世で、さらにその前の世の中で修行をしてきているのです。その経験されたことが心の中に全部記憶されているから、いろいろと疑問が起こってきます。しかし疑問、解答、疑問、解答がやがて不動の神理に到達してゆくのです。ところが普通は

「お前さんは一生懸命に念仏を上げていれば幸福になるんだヨ」

たまたま病気でもすると、

「あなたは念仏をあげないから病気になった」……

上げれば上げるほどますますおかしくなってしまうのです。

皆さん自身が「なぜ?」と湧いてくる問題に気がついた時、そのような病気や、あるいは経済的な不調和、家庭の不調和は、原因があるから起こっているということに気がつくはずです。神仏を拝めばよい、拝み足りないから不幸になるのだ、という間違った考えから離れてゆくのです。

 

(次号に続く)

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