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今月の課題
This Month's Problem

2018年3月

本部長 岸田 守

正法は万古不変であり、いくら年月を経ようとも、いつでも新しく、私たちを導いてくれます。原点に戻って学びを深めていくために、今月は、平成八年三月号に掲載された、岸田本部長ご指導の要旨を再掲載させていただきます。

 

昨年は、一月十七日の阪神・淡路大震災、オウム事件、一連の金融界の不祥事件をはじめ、大変な暗い嫌なことが続きました。
大震災でご家族を亡くされ、家も職場も失われて、未だに仮住まいのままの方が沢山おられ、おなぐさめの言葉も見当たりません。今年は、どうかそんなことのない、無事なよい年であるようにと、みんなが祈りを込めて新しい年を迎えられたことと思います。
しかし、この世は万生魂の修行所ですから諸行は無常です。地位・名誉・財産は勿論、私たちの生命(いのち)さえ何時消えてしまうか、常住のものは一切ありません。
早い話が、去年の大震災も、嫌な事件もすべて起こらなかったとしても、私たちが幸せを求め、より便利さ速さを求めて大都会に蝟集(いしゅう)するかぎり、突然に降って湧いたような交通事故は少しも減らないのではないでしょうか。

新聞報道によると、去年一年間の交通事故による死者は一万六百余名で、ここ数年は一万人の大台を越えることが続いているそうです。
しかもこの交通事故死亡者というのは、事故後二十四時間以内に死亡した人を云うそうですから、二十四時間以上救急病院での手当ての甲斐もなく亡くなった人や、重度の障害が残った重傷者を加えると三万人、いや四万人以上になるのかも知れません。
アメリカの保険会社で長年にわたる膨大な事故調査から割り出した結果によれば、その二十九倍にも及ぶ中度の障害者があるそうです。そして、かすり傷もしくはもう少しで事故になる「ヒヤッ」としたものが、死亡事故及び重度の障害が残ったものの三百倍と云う比で表れると報告されていて、この世から事故を無くするには、この「ヒヤッ」とすることを無くさないかぎり、如何に気を付けていても駄目だと警告しているそうです。
勿論、アメリカのデーターが直ちに日本に当てはまるとは思いませんが、交通戦争が叫ばれる昨今、一寸(ちょっと)した不注意や心のゆるみで、一生を台無しにするようなことがないようにしたいものです。

話は変わりますが、私たちの人生の大目的であるカルマの修正がそうです。このアメリカの保険会社調査のデーターが警告している「ヒヤッ」とすることがないように、微細な安全管理が大事なのです。そんなことぐらい誰にでもあるだろう、では大事故が無くならないのと同様に、出来もしない大きなカルマを修正することばかりにとらわれていては、百年河清(かせい)を俟(ま)つことになりかねません。
そんな微細なことをとか、そんな迂遠(うえん)なことをとか云う人もありますが、自我が強いとか、驕慢であるとか、腹立てであるとか、貪欲だとか云う大きなカルマは、俗に、根本煩悩と云われる貪(とん)・瞋(しん)・痴(ち)・慢(まん)・疑(ぎ)・見(けん)の六つが幾重にも重なり合い、からみ合ったものですから、それを修正することはとても難しいことです。
だから、急がば回れではありませんが、先ずその縺(もつ)れ絡(から)み合ったカルマと云う糸口を見い出し、その末端からほどこうというのが『小さな一つの修正から』です。これは申し上げるまでもなく、「正法は実践の中にこそ生命が宿る」で、すでにそれを実践されて着実に結果を出しておられる方が沢山ありますが、未だにその糸口を見い出しかねて戸惑っておられる人もあるようです。
しかし大事なことは、実践とその〝やる気〟です。その糸口、目標がたとえ最善なものでなくとも、二善でも三善でも結構ですから、あれこれ考えずにやることです。

前述の交通事故が「ヒヤッ」とすることがないように心掛けるか、そんなことは誰もが経験していることで、この世にはありがちなことだと考えてるかの違いだと云われるように、この『小さな一つの修正から』という心構えで、日常の実践に一生懸命になれるか否かにかかっている、ということを夢々忘れないようにして下さい。
皆様のご精進を祈ります。

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