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高橋信次先生講演
Lecture

神理と科学(4)

(前号より)

 

般若心経の中に「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時照見五蘊皆空度一切苦厄舎利子」とあります。
観自在菩薩といわれる方が、般若波羅蜜多すなわち、自分自身の心に内在するパラミタ、心を開発する日々の生活を〝行深〟深く行ずるということは、人間らしく生活する、八正道を実践する、この行をした時に初めて、自分自身の潜在された意識をも紐解いて、内在された偉大なる智慧を、自分の体験を通して心の九〇パーセントの意識の中に記録されているものが出て来るのです。その時に、〝五蘊〟というのは皆さまの肉体についている五官、眼・耳・鼻・舌・身から起こる煩悩のことであります。

 

〝皆空〟の空というのはカラッポと説いている人がおりますが、とんでもない間違いです。実在界を指して空というのです。
私たちはこの世界に広がる空間を「ソラ(空)」と呼びます。この空には水の蒸発したものがいっぱいあります。大気中の水蒸気はH2Oという酸素分子が一つ、水素分子の二つが結ばれたものです。また氷もH2Oです。さらに水自身もH2Oです。このように氷という固体、水という液体、水蒸気という気体、こういった状態すべてが熱という縁によって変化を起こします。冷えて零度以下になると氷になり、熱して百度以上になると気体に変わってゆきます。気体になると大気中を昇ってゆきますが、大気中の温度は千メートル上がることによって五、六度ごと降下してゆきます。一万メートルも上がったら、大変冷たい環境になってゆきます。そして温度が下がるにしたがって水蒸気はごく細かい水滴となり、それが集まって、雨となって地上に降って参ります。皆さんがお勝手元などの仕事をしている時に、ドンドン湯気が立ちますが、その湯気は、ガラスや金物に当たって冷えて水滴になってポタポタと落ちて参ります。我々自身には見えなくなった気体が冷却されて、水蒸気同士がくっつき合って水になって落ちてくるように、水は地上と大気中とを循環しております。すべて熱という縁によってこの現象が起きているのであります。

 

皆さま自身は空の世界である実在界(あの世)において、両親という縁によって、この地上界に肉体を持ったのです。このように万生万物は縁というものがなくては起こらないものです。ところがこの空という世界に対しては私たちは見えないから〝ない〟と思う。しかし私たちの目で見える範囲は非常に狭いものです。目で見えない世界の方がはるかに多い。目で見ることはできなくても存在することは否定できないでしょう。
実在界という次元の異なった世界において、総てコントロールされているのです。これがあの世です。皆さん自身がやがて帰らなくてはならない世界です。しかも私たちがこの地上に持っている、財産や地位、名誉も、この世を去る時には持ち帰ることはできません。もし持ち帰るとしたならば〝執念〟という大きな荷物になってしまうので間違いなく地獄に堕ちます。我々は執着を離れることです。足ることを知らなくてはいけないのです。

 

人間は足ることを忘れがちで、百万残せば二百万を、一億残せばまた二億というふうに欲望が発展して、その欲望の虜となって苦しみを作ってゆきます。そのようにして五蘊という肉体舟にまつわる執着は、非常に苦しみや災難を作り出す。一切がこのような現象によって起こるのだよ、「舎利子、舎利子よ」は、〝舎利子〟とはゴーダマ・シッタルダーの弟子の中にシャーリー・プトラーという人がいまして、非常によくゴーダマの神理を理解し、さらに多くの衆生に対して正法を説いた弟子の一人です。そのシャーリー・プトラーは、当時においてはゴーダマの右腕のような人であったために、弟子の代名詞のようになって、、舎利子よと言っているので、これは諸々の衆生よ、比丘、比丘尼よ、サロモン、サマナーたちよということです。

 

(次号に続く)

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