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今月の課題
This Month's Problem

2018年6月

本部長 岸田 守

正法は万古不変であり、いくら年月を経ようとも、いつでも新しく、私たちを導いてくれます。原点に戻って学びを深めていくために、今月は、平成八年六月号に掲載された、岸田本部長ご指導の要旨を再掲載させていただきます。

 

今月は、春季研修会でもお話しましたが、私たちにとって最も重要な「反省」についてもう一度お話しておきたいと思います。

 

俗に「失敗は成功のもと」というでしょう。

失敗は失敗であるはずなのに、成功のもとになるのは、しまった、間違った、今度こそは成功してみせる、という反省があったからでしょう。私たちは特に意識はしていないつもりでも、守護・指導霊が常に善導してくれているはずですし、その示唆や協力に応えるだけの善我の心を持っているから、たとえ間違っても失敗しても、それが失敗のままに終わらずに立派な経験として、次のステップに生かせるようになるのです。

もし私たちの心に「反省する」という機能がなかったら、10%以下の意識でこの世の修行する私たちは全てが間違いなく四悪道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道)に落ちてしまうでしょう。

だから高橋信次先生は、「反省は神が人間だけに与えた特権です」とおっしゃったのです。従って、その与えられた特権をフルに活用し、守護・指導霊の導きに応えて、常に己の意識や魂を磨き(業を修正し)神意に沿った仏国土ユートピアを建設する、という人生の目的と使命を果たそうとする決定(けつじょう)があれば、ことさらに日々の反省をする必要はないのかも知れません。

 

しかし、よくよく深く反省してみると、私たちの普段の心、日常の意識はだいぶ大自然の摂理や神理正法からかけ離れているようです。或いは、知識としては知っている、承知はしているつもりでも、自分の常日頃の意識の大部分は、己が欲望の充足と現世利益を求める方面にばかり向いているのではないでしょうか。

前月号でも書きましたが、信次先生のご著書『人間釈迦』の「偉大なる悟り」に、 ……ゴーダマは、遂に悟りをひらいた。 36年間に創り出した不調和の暗い心、想念の曇りが、この瞬間において、光明と化したのであった。……

という記述があるように、あのお釈迦様でさえ悟りを開かれるその瞬間までは意識の中に不調和の暗い心、想念の曇りが一杯あったというのですから、私たちのような凡夫・凡婦の10%の意識には、煩悩カルマ(己心の魔)が一杯あるのが当然でしょう。まして今の世の中、エゴの充満した世相がそうなのですから、自分ではしっかりした目的意識や使命感を持っているつもりでも、無意識のうちに時勢に呑みこまれて流されてしまっていることもあるでしょう。

だから信次先生は、10%で修行する私たちですから間違っても不思議ではありません。いや、むしろ間違うのが当然なのです。だからその間違いを正す反省が要るのです。と、反省が不可欠なことを繰り返し繰り返し説かれたのです。

それなのに私たちは、折角「神が人間だけに与えた反省という特権」を行使している人、活用している人は、あまりに少ないのではないでしょうか。

 

私たちがこの世へ修行に出てくる(出生する)とき、神と約束した意識と意気込みで反省すれば、誰でも一目瞭然(いちもくりょうぜん)に解るはずなのに、私は正しい、そんなに間違ってはいないというこの世的な考え方、いわゆる自己保存・自我我欲の思考で通り一遍の反省しかしないのでは、たとえ第三者の立場で、或いは善我の己の心に問うているつもりでも深く反省したとは云えません。

いずれにしても、私たちの誰もが沢山のカルマを持っています。従って少しでも多くそのカルマに気づき自覚することです。そしてそのカルマのゆえに人々にご迷惑をかけ、自分の心を傷つけているかを反省し、その小さなものからでもいいから、せめて二つでも三つでも今世の修正をすることです。

私は仏典はよく知りませんが、法華経の方便品や化城諭品(けじょうゆほん)に、先ず近くにある幻(まぼろし)の城に目標を定めて歩き出すべしという譬喩(ひゆ)があるでしょう。そして第一の目標に達して一休みしたらまた次の化城が出てくるのです。

 

最終の目的地に到達できるか否かは二義的なことで、大事なことは目標に向かって歩きつづけることです。それを私は、カルマの修正は「まず小さな一つの修正から」と云うのです。

もうすでに一つの目標に到達されて、次の目標に進んでおられる方々もありますが、先月の春季研修会で学ばれた事を今一度思い起こして、出来れば全員が一丸となって、しっかりした目標に向かって進むようになりたいと念願して、今月の課題と致します。

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