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高橋信次先生講演
Lecture

神理と科学(6)

(前号より)

 

私たちはそのようなことを考えた時に、E=MC² エルグ、エネルギーというものは仕事を成し得る能力であり、そのエネルギーに対して質量というものと、光というものの二乗を掛けたならば、これは仕事を成し得る能力であると言うことになる。

次に「受想行識 亦復如是 舎利氏」とあります。またこの如し、かくの如し、シャーリー・プトラーよ。すなわち皆さま自身の空即是色を通して見た、私たちの思うこと、行うこと、皆さまの心の中に内在しているもの、心を通して行うこと、こういうものもまた一切皆空だよ、実在を通してこそ存在しているんだよ、シャーリー・プトラーよ、解ったか、ということです。

ところがこの通りに話してもお坊さんたちには分かりません。お坊さんたちは物理や科学や自然法則も知らない。医学も知らない。現在まで過去から言われてきたものを学んで

「あのお経を上げていれば良いんだよ。そうすれば救われるんだよ」

と言っている。お坊さんですら知らないのに、昨日まで農業をしていて、ポックリと死んだ。お坊さんを呼んできてお経を上げてもらった。

「お宅さんには般若心経を三回上げましたから……」

と言われても、亡くなった人は、死んで即座に仏様なぞにはなれません。

地獄へ行くか、極楽へ行くか迷っている人に、ちょっと待ってくださいと、自分の戒名も知らないのに戒名を上げられて、自分が泡をくっている時に

「摩訶般若波羅蜜多心経」

なんて言われますと、ビックリしてしまいます。

亡くなった人が、いくら90パーセントの意識になったところで、死んだばかりなのにそんなにすぐ解るはずがありません。それで

「観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時」

と言っても解らないのです。私たちはこういう神理を、心を通してはっきりと自分自身が学んで、心と行いが調和されて実践行動をしている時に、本当のものが解ってくるのです。

 

次に

「是諸法空想 不生不滅 不垢不浄 不増不減」

とあります。ここにくるとまた解り難くなってきます。法というのは神理・大自然の神理・正法です。神理正法というものは空想であり(空想というのは心の中で瞑想することではないのです)実在を通しての神理であり、実相であります。それ故に、生まれず減せず、汚からず清らかならず、そして増えず減らずと言うことです。こうなると、この問題を解けるお坊さんたちはよほど科学や物理を勉強していなければなりません。そうでなければ解けない神理です。

 

このように実在界を通した一つの実相というものは、生まれることもなく、滅することもなく、そしてまた垢が付いたり付かなかったりすることもない、増えることも減ることもないのである。と言うことは転生輪廻を続けているということであります。我々があの世とこの世という世界を考え、転生輪廻を続けている生命であるという事実を知ったならば、魂と肉体というものは不二一体であり、色心不二と言うことが解けてくるのです。

 

ところで、私たちのこの地上界での肉体というものは約32種類からなるところの元素によって構成されております。それが一つの細胞を作り、人体は約60兆からなる細胞集団によって出来上がっているのです。あの世は、空の世界は光です。すべては光子体によって出来ています。そういたしますと、この原子の次元よりも、あの世の次元の方が高次元であると言うことは否定できないはずです。

私たちは魂という面から考えれば、この地球上にAさんとBさんの縁によって肉体をいただいて、出て参ります。そしてあの世に帰り、またこの地球上に出てくる時はCさんとDさんという人によって肉体を頂きます。あるいはもう一度AさんBさんから貰うかも知れません。それは皆さんがAさんBさんに親不孝をしたなら、今度は自分が望んでも

「あなたを子供にしたらまた酷い目に遭うから、もうご免だ」

と断られることもあるのです。

 

皆さんの中にもあの世から生まれる時に断られた人もいます。私も断られた一人です。私は貧乏なところに生まれなければ悟ることが出来ない、金持ちに生まれると転生輪廻におけるカルマがあって優雅になってしまうから、なるべく疑問を持てるようなあまり金のないところへ生まれようとして出て来ました。その結果、なかなか悟れませんでした。

しかし、金があったらなお悟れなかったと思います。このようにして私たちはこの地球上に出て来て、またあの世に帰ってゆくことを繰り返して進んで行くのですが、魂の乗り舟である肉体が違っているだけです。ただ舟ばかりを見ているから、私たちは、有ったの無かったの、死んだの生まれたのと思いますが、魂から見れば肉体の乗り換えだけですから、当然生まれることもなく、滅することもないはずです。それで先ほどの物理学(E=MC² エルグ)のエネルギー不滅の法則と一致するのです。仏教はそれを証明しております。しかもまた、熱の粒子に対するところのプランク常数と振動数の問題もピッタリと一致するのです。

 

物理・科学、そして宗教の神理(真理)は一つも変わっていません。万古不滅のものであり、人間の知恵によって変えられるものではない、と言うことが解るはずです。皆さまがこの場所に来るまでには、それぞれ電車に乗り、タクシーに乗り、あるいは自家用の乗り物に乗ってきているけれども、皆さま自身は乗り物が変わっても自分は変わっていないように、私たちはこの地球上とあの世とを区分するから、肉体の死がすべての終わりだと思ってしまうのです。

 

こういうことをよく知って、万生万物におけるところのエネルギーの不滅の法則と同じように、また質量不変の法則と同じように、皆さま自身の魂は永遠なのだということを知らなくてはいけません。

 

(おわり)

 

※ 次号からは、「般若心経の解説」を掲載させて頂きます。

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