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今月の課題
This Month's Problem

2018年7月

本部長 岸田 守

正法は万古不変であり、いくら年月を経ようとも、いつでも新しく、私たちを導いてくれます。原点に戻って学びを深めていくために、今月は、平成八年七月号に掲載された、岸田本部長ご指導の要旨を再掲載させていただきます。

 

俗談平和(ぞくだんへいわ)ということばがあります。誰にも分かることばで話をしようということだそうですが、誰にでもよく分かってもらうように話すことは非常に難しいことです。

 

 

私たちは誰もが特有(とくゆう)のクセを持っていますから、自分では普通に話しているつもりでも、人によっては分かりにくい話に聞こえることもあるでしょう。まして諺(ことわざ)にも、「心ここに在らざれば視れども見えず、聴けども聞こえず、喰らえどもその味わいを知らず」と云いますように、私たちは普通、自分が視ようとか見たいとか、聴こうとか聞きたいとか思っていること以外の、まったく関心のないものは、見聞はしていてもつい見すごし、聞きのがしてしまうことが多いのだそうです。

 

 

だから高橋信次先生は、先ず自分自身が神理正法を難しく考えないこと、昔も今も、男も女も、老若や賢愚や能力・健康の如何にかかわらず、誰もがそうだその通りだとうなづけるものであると承知し、実践することが大事だと説かれたのです。

そしてそれを人々に伝えるには、その全ての人々を神の子として敬愛し、己に厳しく他に寛容に、自分はあくまで謙虚であること、そして、素直な優しさと温かさを失わないことだと、これは高橋信次先生ご自身が、常に身をもって私たちに教え示して下さった通りです。よく、「実るほど頭の下がる稲穂かな」という諺を引き合いにお話下さいましたが、これも私たちが、ともすれば陥りがちな自己顕示欲の増長に対するご注意だったのでしょう。

 

この6月25日は、その信次先生がご帰天になってから満20年目の祥月命日でございました。その感謝と誓いの記念集会でもお話しましたし、今更改めて申し上げることでもありませんが、私たちにとって最も大事なことは『己を知る』ことです。 己を知ると云っても、10%以下の意識量でこの世の人生修行をする私たちですから、この世の生き易さ、いわゆる現世利益(げんせりやく)を第一とする願望をはじめ多くの錯覚を持っていますから、それらの錯覚に気付くことから始まります。

その重要な点を記しますと、

 

私たちは、あの世=実在界(天上界)からこの世現象界に生まれてくるまでには、約一千年から三千年近くもあの世で生活し、自分が神の子であり永遠の生命を持った魂であること、天上界以上の生活は、この現象界と違って霊囲気が高く、平和な環境で、全ての霊格が平等であることなど、前世の人間生活をした状態であの世へ帰り、しばらくはそのままの想念で反省して、業の修正をして魂を浄化し、すっかり神理を会得(えとく)してきた生命であること。

しかし、天上界は霊囲気が高く諸霊の向上心も強いから、一応の水準には達しても、もっと魂を浄化したい。しかし、光に包まれた世界だから自分の影や闇部に気付かない。だから自分の欠点やカルマがモロに見出せるこの世=現象界に出てきたのです。 しかも私たちがこの世に修行に出てきた(転生輪廻)のは今世だけではない。だから、修行に出てくる毎に自分のテーマを決めて出てくる。たとえば、貧乏だとか、厳しい環境生活を設定したり選んだりするのも、その条件の中でどれだけ慈悲と愛の菩提心を磨くことが出来るかの修行をしているので、この世の基準で考えるとまるっきり話が違ってしまいます。

 

たとえば、前世ですばらしい慈悲と愛の人生修行を果たした人が、今度はもっと厳しい逆境の中でそれを成し遂げようとしたがそうは行かなかった、という経験をしたと云う話を聞いたこともありました。

また、信次先生は「自らに肉体的な欠陥や障害を課して、その条件をもって出生してきた人もある。」とおっしゃいましたが、老いや病いや貧乏や孤独なども、普通の人なら物好きなと思うほど自らがその厳しい環境条件を選んで修行に出てきたのかも知れません。

いずれにしても、この世は万生魂の修行所で、私たちはそれぞれに自らが選んだテーマとそれに最適な環境を選んで出てきた修行者だが、全人類はその修行テーマを超えて協力し合う共通の責任と使命を負っています。しかしこの世に生まれ、肉体という舟に乗ってしまうと、人間は自分を失い、肉体の五官に振り回されて煩悩カルマのままに欲望の充足のために生きるようになる。

だが、それが己の本来の人生の目的と使命に目覚めるチャンスにもなるように仕組まれているのでしょう。

 

 

以上の三点が『己を知る』ことの概略(がいりゃく)だと思いますが、春季研修会でもお話しましたように、私たちが常に陥りがちな煩悩カルマの微細(びさい)な一つを修正すること、消去することを自己確立のテーマとすることは、その反省の積み重ねとともに、己を知る上の重要な修行の要素です。

思いつくままに『己を知る』ことの要点を書いてみましたが、これが全て実践出来るものでも、しなければならぬものでもありません。要は、そうありたいと念ずる心です。信次先生がよくおっしゃった、人間の素直な、最も人間らしい人間になることです。

 

先生の祥月命日を迎え、先生の御霊に誓いを新にし、みなさまのご精進を祈念して今月の課題といたします。

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