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時の言葉
Word at time

2021年11月 天職

人は誰しも才能と職業、あるいは趣味と職業が一致したら、人生がどんなに幸せかと考えたことがあるだろう。ことに男子の場合は、職業の選択には若い時分は迷ったり悩んだりするものである。人生の生きがいというものは、仕事や職業から切り離しては普通では容易に考えられないし、人生から仕事を外したり、職業を持たない人間などあり得ないのだから、なおさらである。また、人間は職業を通して、仕事を通して、己の魂を磨いていくものであれば、職業の選択、仕事の内容によっては、その人を明るくもし暗くもしていくだろう。

 

学生や若い人たちの相談といえば、たいてい仕事の問題、職業の選択である。自分はどの道に向いているか、どんな才能を持っているか。過去世においてどんな職業を得、仕事をしてきたか。できたら、過去世で学んできた職業、仕事を今生でも持つことができれば、まず間違いなく失望や落胆の人生を歩まなくても済むだろうと考える。まさしくその通りに違いない。過去世においてそうした経験を積んでいれば、その経験なり、才能を表面に出すことができるからだ。

 

しかしながら不思議なことに、過去世で経験した仕事というものは、どんな人でも自然と心に浮かんできて、こうしたことをしたい、ああもしたいと考えられてくるものなのだ。全然無縁の事柄というものは心に浮かばないものである。したがって、現在、職業の選択にこうした点で迷っているとすれば、今、考えられる範囲の職業を選び、仕事に打ち込んでみることである。もし違った方向に進んでいるとすれば、その職業は永くは続かないだろうし転換のチャンスがやがて訪れてくる。また、才能にしても、その仕事に打ち込むことによって生まれてくるものだし、そうすることによって、守護・指導霊の応援も得られるのである。

 

天職といわれる職業、あるいは仕事の内容というものは、職業や仕事そのものをいうのではなく、その仕事に真に自分が打ち込めるかどうかにかかっている。人がうらやむ職業や地位に就いたとしても、その人が真に心の底からその仕事に励むことができなければ、それは天職とは言えなくなる。

 

職業に貴賤はないのだ。いやしい職業というものはないのだ。仕事は魂の向上のためにする。そしてそれは同時に、愛の行為に通じるもの。この点を誤解し、才能のみを追って職業選択をすると老いてから後悔しよう。まず、与えられた、あるいは選択した仕事に打ち込んでみることである。嫌いだった職業でも好きになることができ、天職として世の中に立派に貢献することになってくる。

 

(一九七五年十二月掲載分)

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