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高橋信次先生講演
Lecture

釈迦の生誕から仏教の変遷(1)

私は10才の時に原因不明の病気になりまして、夜の八時になると決まって呼吸困難になり、意識が不明になりました。一回、二回、三回位は夢中でほとんどわかりませんでしたが、四回、五回と回を重ねるに従って、自分自身の骸(むくろ)を見ているもう一人の自分を発見したのです。
私はこのような体験を幾度か経験しているうちに、科学する心を覚えました。すなわち、肉体は自分だと思っていましたが、肉体を離れた自分は苦しみのない自由自在な自分でありましたので、これは一体どうしたわけかと考えたのです。そういう体験を通して約半年近くは、ほとんど夜になりますとそのような現象が起こります。医者に診てもらっても原因不明で解りません。そのために私の頭はお灸と針でゴツゴツになってしまいました。私は鎮守の森にあります権現様に、10才の子どもではあったが、毎朝早く、また夜も通いまして、一心に自分の病気を治してもらいたいと約六年間続けたのです。しかし、そのような神との対話を求めて一心に信仰的な行為を致しましたが、神は一度も私に話しかけてくれたことはありませんでした。こうしているうちに肉体の方はどうにか快復しましたが、もう一人の自分は、もう肉体から離れることはなくなりました。このような謎が私の人生を大きく変えてしまったのです。かくて、もう一人の自分を探し求めるとともに、極微の世界、素粒子の分野を探求することによってこの問題を解決してみようと考え、物理学を学んだのであります。

 

物質というものはプロトン(陽子)・ニュープロトン(中性子)とエレクトロン(電子)の構成による原子があります。水素原子は電子が二つ、ヘリウム原子は電子が二つ、リチウム原子は電子が三つ、こういう極微の世界の構成というものが次第に解るに従って物質とエネルギーというものの実体が解って参ります。私たちが目にとらえうる物質はすべて仕事をなしうる能力、すなわちエネルギーを持っている。ガソリンはガソリンとして、石炭は石炭としてのエネルギーというものの存在を私たちは現在科学的に実証できる段階にあります。そうなりますと、物質と仕事をなしうる能力、エネルギーの存在は、仏教的に申しますと色心不二ということになりましょう。肉体(物質)と魂(エネルギー)は共存していますが、魂を見ることは出来ない。しかし、不二一体であるということが解りかけてきたのです。

 

続いて私は極微の世界以外にこの極微の世界の延長されたものが大宇宙を作っているということに、その研究の道が開かれてゆきました。私たちの住んでいる太陽系は、水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星並びに地球という九惑星以外に、三万数千個からなる小衛星集団を引き連れており、一秒間に二十キロの速さで銀河系宇宙の中を飛んでいるという事実です。極微の原子核においても、極大の宇宙においても、その組み合わせというものは、一つも違っていないということに気づいたのです。しかし、いかに物質的な極微な世界や極大の世界を探求したとしても、しょせん人間自身の肉体と魂というものまで解らなかったのです。

 

しかし一方において、私は事業という経済環境を確立しなければなりませんでした。弱電機器事業の他、いろいろな事業もやっていますが、そういう経済的基盤を背景にして、もう一人の自分を発見しよう、そうしてもう一人の自分を発見することによって、神、仏という存在がはっきりと自分自身に納得できるような現象が起こるであろうとの予測のもとに、あらゆる分野にわたって研究追及して参りました。ところが、もう一人の自分を発見する昭和43年の7月以前にさまざまな霊的な現象が起きていました。

 

たとえば、私は結婚して15年にもなりますが子どもが出来ないのはなぜだろうか、という質問をされれば、私が持った一枚の紙に即座に、生年月日・子どもの姿までもズバリと映し出されてくるのであります。あるいはまた、自分が予言したことはすべて一致する。しかし、私一人がいかにそのような超能力を持とうとも多くの人々にそれが客観的に証明されない限り、私は信じません。そのような霊的体験を積むに従って、43年の7月、たまたま家の中に大きな霊的現象が起きてきたのです。 それは全く日本語と異なった言葉で現象が出てくるのです。ドイツ語や英語は学校で習っているから私にはある程度解ります。けれども全く解らない言葉で語られる霊的現象が起こり始めました。私の義弟は理科系の出身でありますけれども、神仏というものは全然信じていません。全然信じていない義弟に霊的現象が起こり始めました。ヘブライ語を交え外国語訛りの日本語で私の子どもの頃からのいろいろな現象を彼の口を通して語り、私自身の心をすっかり占領してしまいました。

 

たまたま、浅草に八起ビルという貸ビルを私が作っている時に、東京都の交通局との交渉をもっていました。当然お役人と事業上の問題で打ち合わせがあります。夜は夜で料理屋に行って打ち合わせをする。一日の私の生活は本当に目の回るような状況です。ところが、そうした毎日の私の想念と行為に対して、その霊はことごとく私の後についているように何もかも知っており、そればかりか、私の心の奥底まで掘り下げて厳しく指摘してくるのです。私はわずか一週間の間に8キロもやせてしまいました。

 

(次号に続く)

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