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高橋信次先生講演
Lecture

心行の解説(6)

(前号より)

 

「光の天使、すなわち諸如来、諸菩薩のことなり。この現象界は、神仏より一切の権限を光の天使に委ねしところなり。光の天使は、慈悲と愛の塊にして、あの世、この世の諸霊を導かん。さらに、諸天善神あり。諸々の諸霊を一切の魔より守り、正しき衆生を擁護せん。」

何とか菩薩、何とか如来、或いは何とか大明神なんて言われると、もうすでに神様だァなんて思うでしょうが、残念な事に彼等は神様ではありません。もし神だ!なんて名乗ってきたら、動物霊です。人間は盲目で見えないので解りませんが、神だ!仏だ!菩薩だ!と言って出てくる連中は絶対に正しい者ではありません。
なぜならば、如来や菩薩たちが出てくる時は、絶対に盲目の人生を歩んでいる人々に対して、脅迫的な観念は与えません。安らぎと調和の言葉をもって、心に光を入れていきます。だが、日本の神様はよく霊媒を通して威張って出て来ます。我こそは何とかの尊なり、信じざる者頭が高い、と殿様のような態度を示します。そんなものではありません。盲目の人生を、自分の可愛い子供たちが、この地球上で修行して、酷しい環境の中で苦しんでいる時に、なぜそのように神は無慈悲な言葉を使うのでしょうか。愛と慈悲に満ちた言葉で、皆さまの心に安らぎを与えていくものです。

それ故に、今後、我こそは稲荷大明神なり、我は何々と出てくる連中をよく見てください。まず、その人の家庭、行動等を見ることです。これは可笑しいと思ったら止めることです。深入りしないことです。一番重要なのは、本当にそういう人たちであるならば、心は綺麗で、人を恨むこともなく、自分というものをよく知り、家庭も円満で平和です。そういうことをしっかり見てから、正しい目で皆さまは判断しなくてはいけません。

このように、諸天善神というものは、特に稲荷大明神とか、龍王と言われる連中があの世におります。インドの当時は、ナガー・ラージャンと言っておりました。ナガー・ラージャンと言うのは龍王のことです。ナガーとは動物ですが、動物と言えども神の子、万物の霊長に進化するための過程なのです。万物の霊長たる人類は、神の子として同じ形を持ちながら、闘争と破壊を繰り返し、動物的本性というものを捨て去っておりません。闘争的な破壊活動、争い、戦争、このようなものは、万物の霊長に進化する過程の動物のやる行為なのです。こういう事を知ったならば、動物霊たちもやはり同じように神の子なのです。ただ、彼等は神の子としての本性を知らないために不調和な行為をする。そういう動物霊たちを、仏教で言う菩薩界に連れて行くまで、神の子としての神理を教える使命を持った者たち、こういう者たちを龍王と言っております。稲荷大明神というのは、そのような動物たちの指導者で、神理を教える純然たる神の子人間です。菩薩界まで進化する魂の浄化する過程において、彼等はその心を自分で身を持って体験してこなければならないのです。しかし、菩薩界まで行く過程で、動物を支配する途中で失敗する者が多い。増上慢になってしまうのです。神界の上段階の連中が、菩薩界に行く途中、例えば力士であれば、幕内から小結になり、関脇になり、大関になっていく途中、やはり相撲取りでも増上慢になりますと平幕に落ち込んでしまいます。

同じです。

あの世でも、つい動物たちがチヤホヤしたり、色々手伝いもしてくれます。現象界の盲目の人間が、商売繁盛を願い狐々さんを祀ります。いっ時は感謝もしますが、いつか忘れてしまいます。商売繁盛に協力した動物たちに挨拶もしない。すると彼等はムクレてしまいます。「何だ、商売が繁盛するようにこっちは一生懸命してやったのに、俺たちのことを忘れやがる」と必ず文句を言ってきます。やがて動物霊たちは不調和な環境を支配し始めます。家族に現象が出たりして家の中は混乱してまいります。そこで神と自称する所へ拝みに行くと、「貴方の家は稲荷大明神に供養が足りないから祟っている」と言われ、今度は一生懸命に違った方法で拝むようになる。その人たちは、所詮欲が深いですからまたやりだすのです。やればやるほど混乱して泥沼の中へ足を突っ込んでいく。そして最後は、死んだ時には動物界に落ちたり、人に憑依したり、自縛霊になっていきます。そういうように非常に危険なものです。〝触らぬ神に祟りなし〟という諺があるように、一つ間違えば宗教も阿片です。

一方、不動明王とか弁財天という諸天善神もおります。弁財天というのは決して皆さまが金持ちになるために協力するのではありません。真の弁財天というのは、中国の四世紀時代に出られた方です。それは財は財でも丸い方の財ではありません。皆さまの過去世において、ある時は王様の体験をし、また天文学を学んだこともありましょう。或いは貧賤の生活の中で人々から白い目で見られ、酷しい生活をしてきた人もありましょう。そのような皆さま自身の内在された偉大なる智慧、心の中にあらゆる体験を探り出す、このようなものを司どり、協力する光の天使を弁財天というのです。

不動明王と言われる方は、善なる人々に近寄ろうとする次元の違った悪魔たち、また悪魔の憑いた人々を、皆さまの周辺から護ってやろうという天使たちなのです。諸天善神とはそのような使命を持っている人々です。実在界を通して見れば、諸如来、諸菩薩は心の内面を教え、諸天善神というのは善なる心の人々を擁護するために協力している光の天使です。
前にも触れたように、光の天使が地獄界にまいりますと地獄界はパーッと昼間のように明るくなります。地獄界の者たちは、神が来た、或いは太陽が出てきたと驚きます。そういう現象を縁として彼等は自分自身を悟っていくのです。しかし、彼等はこの地球上において神の子としての使命を忘れ去ったために、その原因が結果となって現れたのですから、あくまでもこの地球上という場所を縁としなければ彼等自身は悟れないのです。地獄界に墜ちた原因はこの地球上という場ですから、その故に皆さま自身は地獄に墜ちている人たちを救う力を持っているのです。修行はこの地上界であるからです。それ故に私たちはこの地球という場所においてこそ、亡くなった先祖や或いは地上界を去る時に執着を持って地獄界にいる迷える人たちを、救うことが出来るのです。

しかし大事なことは、自分自身が神理を悟らず、地獄界のような心で彼等にお経をあげたところで、返って皆さん自身が疲れるばかりでなく、心の不調和を呼ぶと同時に苦しみと悲しみを更に撒き散らしていくことになるということです。本当に先祖に供養しようと思えば、まず自分自身の心を清らかにして神理を実践し、そして先祖代々の諸霊に対して模範を示すような生活行為を実践し、神理を教えていった時にこそ、本当に彼等は救われていくのです。

諸天善神は皆さま自身の心の傍におります。魂の兄弟たちもまた皆さんの調和と安らぎのために協力をしております。それを受け取るのは皆さまの日々の生活行為いかんにあると言うことであります。

(次号に続く)

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