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高橋信次先生講演
Lecture

現代宗教に対する疑問(7)

(前号より)

 

反省というのは心で思っただけではだめなのです。そのあやまちを正し、それを行いの上に表してゆくことです。正しく思うこと、行うことが全ての規準になってきます。私の言うことを皆さまは信じなくても結構です。神理は信ずる信じないにかかわらず必ず現れるものだからです。皆さまは他人に嘘がつけても、自分の心に嘘はつけないでしょう。本当のことは自分の心が一番よく知っているからです。
嘘をつかない自分自身の心で、皆さまは一日思ったこと、行ったことを一つ一つ反省してみて下さい。それを繰り返しているうちに、皆さまの心の中には自ら神の光が放たれて参ります。反省は想念の曇りを取り払う神から与えられた慈悲なのです。
このようにして私たちの心というものを磨いていくにしたがって、私たちは執着というものを離れてゆきます。心は自ら丸く大きくなって参ります。

 

私たちは先祖に対して感謝する心を失ってはいけません。真に先祖に対する供養の根本というものは、まず現在の皆さま自身が肉体先祖からこの肉体の舟を戴いたことに対して感謝し、健全なる肉体をつくるということです。そうして夫婦が共に明るく笑って生活できる愉快な環境を築き、お互いに嘘のない心と心の話し合いができる環境をつくることが先祖に対する本当の供養だということを皆さまは知らなくてはいけません。
また私たちは先祖に対する感謝の心をいつも持ちながら、私たちの肉体を保存することのできる、一秒間に二百万トンもの石炭を燃焼するに相当する熱・光を太陽は無償で地球に与えていることを知り、報恩という行為を果たすことです。
地上の36億人の人類に太陽が1秒間に与えているところの9.3×10²²キロカロリーという約200万トンの石炭に相当する代価を平等に支払ったとしたならば、皆さまは全員破産してしまうでしょう。これこそ神が与えられたるところの慈悲であり、愛でなくて何でしょうか。 この太陽に熱・光のエネルギーがあればこそ、地上の水を循環させ、雨を降らして植物に対して成長のエネルギーを与えています。一方において皆さま自身の吐いた二酸化炭素は空気中に戻るとこれらは植物の栄養源となり、太陽の光を利用しての光合成作用によって炭水化物や蛋白質や脂肪を作っているのです。私たちは外から植物の澱粉、蛋白質、脂肪をとって皆さま自身の血や肉や骨にしているのです。

 

そうなれば太陽に感謝する、大自然に感謝する心はただ「有難うございました」だけで済ませるものでしょうか。それは人間同志がお互いに今、生きているのだ。今、魂の修行と共に、神の体であるこの地上界に平和なユートピアをつくり、お互いに心を開いた嘘のない生活環境を築くということは本当の神に対する、そしてまた先祖に対する供養であり報恩の姿ということになるでしょう。これは今から約1万2千年前にアトランティス大陸においてアガシャー系グループの光の天使たちが人々の心に神理を説いたのも同じです。大宇宙に対する感謝の心、人々の心と心の調和によったその道を実践することにありと説いたのです。イエス・キリストも今から2千年前にイスラエルの地において、諸々の衆生に説いた愛の道もまた同じ神理なのです。

 

しかしゴーダマ・シッタルダーも、あるいはまたイエス・キリストも決して宗教家ではありません。全くの素人です。私たちは素人の立場から、その神理、心と人間の問題、自然というものと信仰の関係、こういうものを掘り下げて参ります。中国から渡ってきたところの経文と、私たちが説いている科学とも全く一致するということを私は発見したのであります。それ故に宗教と科学は不二一体である。色心不二であるということが言えるのであります。皆さま自身も今、肉体と心、肉体と魂の一体の中にこそ色心不二、現代の修行があるということを皆さまは自覚して頂きたいと思います。そして信仰は己自身の心に嘘のない生活をすることだ、そしてそれは正道の、八正道の実践行為の中に生まれてくるということを知っていただきたいと思います。

 

(おわり)

 

※次号5月号からは「心行の解説」を掲載させていただきます。

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