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高橋信次先生講演
Lecture

心行の解説(1)

「我今見聞し、正法に帰依することを得たり。」

 

このように冒頭に出したのは、人間はすべからく神の子でありますから、正法神理を知った時には、現在ただ今から正法にそった生活をしますと宣言しているのです。
インドの時代ゴーダマ・シッタルダーは三宝(仏・法・僧)に帰依するという事を教えました。当時、仏弟子になるには、先ず一週間は最低山中に這入って、人生の一切を反省し、心の中を清らかにして、体から後光が出て来なければ弟子としなかったのです。初めてそのような心の境地に到達した人たちに、先ずプッターを信ずるか、私の教える神理・法を信じるか、お前はプタストラー僧伽、即ち宗団に帰依するか、の三つを約束させたのであります。

 

人間はもともとその神理にそった生活をする事です。この意味から、先ず我今見聞し、正法に帰依することを得たり、という事をわざわざ冒頭に書きとめたわけです。正法というものは普遍的な神理であり、大自然の万物を含めて、永遠に変わらない人間の心と行いの在り方を説いたものであります。

 

「広大なる宇宙体は、万生万物の根元にして、万生万物相互の作用により、転生輪廻の法に従う。」

 

我々の住んでいる地球を含めて、大宇宙体というものは総て神の体の一部分である。しかも又万生万物は大宇宙体というものがあるから存在しているのだという事であり、万生万物は総て相互関係にあり、その作用によって転生輪廻しております。
水は蒸発して慈雨を降らし、植物はその水と、二酸化炭素を吸収して太陽の熱・光によって澱粉や蛋白質や脂肪を作り、動物はそれらを自分の肉体保存のエネルギー源としております。こうして全体が循環され調和しております。
あらゆる万生万物は単独では存在しないのです。植物は酸素を吐き出し、そして我々人間は二酸化炭素を出しており、お互いに相互関係を持ちながら、万生万物は皆関連しあって生きているのです。人間がいかに万物の霊長であろうとも、植物の作り出すところの澱粉や蛋白質を作る事は出来ません。他から吸収しなければなりません。そのように皆相互関係によってこそ、本当に安定し平和なんだという事です。

 

そこでこの地上界の一切の物は転生輪廻を繰り返している。一つの所に止まっている事は出来ない。どんなに固い金剛石であろうとも、風雨による風化作用でいつかは循環してしまいますし、又どんな立派な家であろうとも、同じように風化作用を起こして朽ちて行きます。皆さまの肉体も、どんなに美しい顔をしていようとも、どんなに頑丈な体であろうとも、何時の日かこの地上界の土に変わってしまいます。そして皆さま自身の魂は、あの世へ行き、永遠の輪廻を繰り返しており、万生万物総てそのようになっております。

 

「大宇宙大自然界に意識あり。意識は大宇宙体を支配し、万生万物をして調和の姿を示さん。」

 

大宇宙体というこの大自然界には意識がある。人間の心が不調和になれば、天変地異を起こします。暗い想念によって、その分野は神の光を遮ってしまうからです。又地球は生きております。地熱で温泉が湧いたりするのは、地球の内部がマグマと呼ばれる約二萬度近い高温で、それは最も固い塩基性の物質が溶けあっているためなのです。そのために地球の内部温度と表面温度の差によって電気変化が起こり、これが地軸磁力のNとSを決めております。
このように地球も生きており、大宇宙体・万生万物総てが生きている。この生きているものの中に意識があるということで、皆さんの肉体を支配している皆さまの魂・意識のように大宇宙にも意識があるということです。
そのような意識があればこそ、その意思によって大自然というものが調和されているのだ。太陽を中心として、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星、この九惑星を初めとして、この外に数万個の小さな衛星群や流星となる微小な天体群などがあり、これらが一糸乱れず、時間も一秒も遅れる事なく、整然として輪廻を繰り返しております。

 

春になれば若葉が、夏になればそれらが繁茂し、秋には刈り入れがあり、冬には冷却され、その分野は殺菌されて、又次の春には新しい芽が生えて行くように、自然界の意識があればこそ、そのような環境が完成されて行くのです。

 

(次号に続く)

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