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時の言葉
Word at time

2019年10月 転生輪廻

俗に、人間の魂が昇華し、仏になると、最早その魂は二度と再び地上に生を宿すことがないと言われているが、そういうことはない。そのような説は、もともとヨガ、バラモンがはしりといってよい。仏教ではそのようなことは一言も言っていない。仏教の中にもしそのようなことがあるとすれば、それはインドから中国に渡った際に、ヨガ、バラモンの思想が仏教の中に混入したためと思えばいい。彼等は、この世に対する人間の願いと階級制度を混ぜ合わせ、形のみを追い求めた結果、そのような空想を描いたものである。

 

人間の魂は、永遠に転生を輪廻し、その姿はとどまるところを知らない。それは丁度、太陽の周囲を地球が自転公転しながら365日と4分の1を過ぎると、再び同じ軌道を通って一回転するように、生命の流れ、生命の運動というものは、常に円を描きながら進歩の過程を踏んで行くものなのである。原子の姿も同じである。原子についても原子核と陰外電子の両者から成り立ち、原子核の周囲を陰外電子が猛烈なスピードで回転している。陰外電子が原子核の周囲を回転することによって、原子核の生命、陰外電子の生命が互いに相補いながら、その生命を生かし続けている。

我々人間の五体についても同様のことが言える。心臓という五体にとって必要欠くべからざる器官は、五体全体の生活活動を継続的に維持促進するため、昼夜の別なく動いている。

すなわち、その生命機能は各諸器官が十分にその機能を果たすための新しい血液を送り込んでいる。送り出された血液は、各所を万遍なく通って、やがて再び心臓に舞い戻り、再び新しい血液となって各所に散って行く。心臓を太陽とすれば、送り出された血液は太陽の熱光のエネルギーとみていい。そのエネルギーが胃や腸、肝臓、肺臓という惑星に生命を与え、その生活活動を助けているのである。同時に、胃腸や肝臓の働きが心臓の働きを促している。このように、各諸器官は新しい血液の助けを借りて、それぞれの細胞集団の新陳代謝を行っており、新陳代謝はそのまま細胞の転生輪廻を意味している。

 

人間の魂についても、この世の生活を終えればあの世で生活する。水の生命が気体(雲)、液体(水)、固体(雪や氷)と三相に変化するが如く、人間の魂も前世、現世、来世の三相の循環を繰り返すものである。生命というものは、すべてそのように循環という輪廻の過程を通るように仕組まれている。この仕組みから外れるわけにはゆかない。釈迦やイエス・キリスト、弥勒菩薩などは、地上に再びその生命を宿すことはないと言われているようだが、生命の原則、生命の仕組みを理解するならば、そのような考えは改めなければならない。

転生輪廻は、生あるものの命であるからである。

(一九七一年六月掲載分)

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