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縁生の友へ(2)

本部長 山本 邦男

私たちは、高橋信次先生より、神理正法を見聞したことで、人は神の子であり、仏性を持っていることを教えていただきました。神によって創造され、息吹を吹き込まれ、生命として意識を持ちます。生命が神より与えられたとすると、すべての人類の親は神にして、私たちは神を親とする兄弟姉妹ということになります。
肉体舟を持った私たちは、親子、兄弟姉妹でも争い、他人になりますと、悩み苦しんでいる人を見ても、助けようとする気持ちすら起きないこともあります。自分と他人、相手と私という別人格として認識するからこそ、喧嘩や妬み、怒り、嫉み、愚痴、闘争など、国々が自己意識を表面に出して自己主張すると戦争にもなり、人々が殺し合うことになります。

私たちは、永遠の転生輪廻を繰り返し、魂の特徴と自己意識を作り出します。地上界に生まれるたびに、氷が水の中に落ちた時のように、意識は産声をあげるとともに、過去世の記憶も、神の子であることも、人生の目的と使命も忘れ、すべての記憶も潜在してしまい、生きるために本能の分野が働き、習わないのにおっぱいを飲み、オムツが汚れれば泣いて知らせ、体に痛みや辛いことがあれば泣いて伝えて、体の苦痛を取り除いてもらい、成長していきます。
目が見えるようになり、耳が聞こえ、味が分かり、臭いを感じ、五官が作動しだし、己の意が加わり六根となり、煩悩を作り出します。
自分の生活環境の中で、日頃見慣れない人に声をかけられ、抱かれたりすると、自我が出て泣き出す子もあれば、笑っている子、小さな段差に用心する子、平気で飛び越える子、目の前にあるものに手を出し、取れなければ泣きじゃくる子もいます。危ないとか、人のモノとかはお構いなしで、それぞれその子の個性が出てきます。

このようにして、肉体舟に乗ってからの環境、教育、思想、習慣の中で、自分の意識を確立していきます。確立された意識は、自分そのもので、これが私だと思っていますが、己の意識は10%にも満たず5%や6%しか表面に出ていない方もおられます。想念帯に隔てられ、残り90%は潜在意識として内在しており、私たちには確認できない状態にあります。
このことは、高橋信次先生が神理正法を説き明かされて、初めて解ったことです。ゆえに、日々生活をして、自分だと思っている意識は、個人がこの世に生を受けて、自然と目に入ってくる周りの人々や社会、生まれた国の常識や国の思想、家族構成、経済状態、健康状態、親の考え方、自分を取り巻くあらゆる情報や状況、その時の環境などによって、人の魂形成に大きな影響を受け、表面意識を作り出しています。私たちは、表面意識が自分だと思い、己のすべてだと信じて、今日まで生きてきたわけです。

高橋信次先生より、神理正法を見聞したにもかかわらず表面意識の呪縛から逃れられず、共に生きる親子、夫婦、兄弟姉妹、隣人にまで、怒りや妬み、嫉み、誹り、罵る、愚痴、足ることを知らぬ欲望まで、その想念行為が正しいと思い込む自分(偽我、表面意識)から脱することなく、まだ自分の考えは正しいと思い、生きています。

勇気がない自分を認識するところから始めなければなりません。

私たちは、それぞれ表面意識を自分と思い、他と自分を相対の存在として思っていますが、違いが生じるのは、肉体舟を持った時より作り上げた表面意識が違うだけで、潜在意識ではすべての人は神の子であることを意識して、神の意識を太陽のごとく仰ぐ魂であり、慈悲と愛の心を持ち、調和を目的として存在する魂なのです。
我々の本質は潜在意識で融合し、一体の魂となり調和します。
私たちそれぞれが、星空大宇宙を眺め、心の中に納め、心を宇宙大に広げた時、それぞれの心は宇宙大に広がり、その中にそれぞれが自分を意識しながら一つになります。その宇宙大に広がる意識を、私たちは肉体舟に閉じ込め、苦悩に喘いでいるのかもしれません。
少しでも肉体舟による五官六根が作り出す煩悩より、魂を解放しましょう。閉じ込めているのも、解放するのも、貴方自身になります。

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