（前号より）
神の体であるこの地球上という場は大宇宙体の中の小さな細胞にしか過ぎません。この細胞こそ大神殿であり、大仏殿だということです。皆さん自身の心の中に、偉大なる大神殿、大仏殿が存在しているのです。このように偉大なる大神殿の下に我々は、先ず人と人との心がお互いに嘘のない生活をし、お互いに助け合う日々の生活環境をつくることによって、私たちはこの神の体である地球上も人間の心と心の調和によって平和な仏国土・ユートピアを築き上げていくことができるのです。そのようなことを皆さまが知り、共に皆さま自身が永遠の生命の中に転生輪廻を繰り返してきたところの皆さま自身の業というものを修正しなければなりません。皆さまは過去を知りたいというのならば、それは皆さまの今考えていることと行っている今の姿が皆さまの過去、現在を集約した姿と思ってください。
そのようなことを皆さまが知ったならば、我々は今このような縁により、皆さま自身、心の中に偉大なる光の息吹が、そしてこの地上界に平和な、争いと闘争をなくしたところの万物の霊長、神の子としての真の道を実践してゆかなければいけないということに気づくのです。
このように、真の仏教というものは、皆さま自身の心の中に、かつては中国に生き、ある者はまたイスラエルの地において受けたイエス・キリストの神理が、皆さまの意識の中に記録されています。また、私たちはこの地上界に生まれて来るには決して地獄から来たのではないということです。皆さまは丸く大きい光り輝いた偉大なる神の使徒としてこの地上界に肉体を持っているのです。それも皆さま自身はあの世において自分の両親を自分で選び、そしてしかもあの世において登録されて、皆さまはお父さん、お母さんの精子と卵子と調和された時に初めてあの世に通信され、皆さまの意識が入ってくるのです。三ヶ月くらい経ちますと、たいてい十センチメートルくらいの大きさになり、五体というものが形成されて参ります。その時にあの世から皆さま自身の意識が丸い大きなすべてを悟りきった生命でお母さんの腹の中に入ってくるのです。そのために三カ月目くらいになりますと、お母さんと子どもの意識が調和されないためにツワリという現象が出て参ります。もしこの中でツワリで困っている人があれば即座に治してあげます。
これは子どもの意識とお母さんの意識が調和されないためなのです。このようにして十月十日経ち生まれてくる子どもというものは、親の教育、思想、環境そのものによってだんだんと育っていくうちに、偉大なる智慧、偉大なる神の力を失って人間は苦しみと悲しみをつくってゆくのです。その地球上の善と悪のつくり出された環境の中に皆さまは修行してゆかなければならないのです。その中から皆さまの心の中を自ら紐解き、神理の胎動に気づいた時に、今、自分自身の現在が大事だ、今の一秒一秒の積み重ねの中に皆さまの偉大なる仏智が、偉大なる神の智慧が具現してくることになるのです。
このように私たちは漸く三十数年間、極微の世界から極大の世界を学び、学ばなかった仏教の神理、学ばなかった国の言葉が次々と出てくるのであります。皆さまも人間として生まれた真の目的と使命というものを果たしてこの世を優等生で卒業していただきたいと思うのであります。たとえ貧乏人に生まれようとも、それは皆さま自身があの世で選択してきたからなのです。金があり、環境がよければ生活に溺れ、地獄に堕ちてしまうために、そうした環境を選んできたのです。自ら悟れる環境を選んできたことを知ってほしい。貧乏だからといって決して皆さまは悲観することはないのです。皆さま一人ひとりの心は神の子として偉大なる智慧と偉大なる愛と偉大なる慈悲を持っているということを皆さまは知らなくてはいけません。それだけに今を大事に、お互いに手を取り合い、争いと闘争の現代社会を皆さま自身の偉大なる力によって修正し、仏国土・ユートピアを作ってゆかなければならないのです。
最後に、皆さまのご要請があれば私たちは自分一人でもここへ来て、皆さまに心の偉大さを、そして皆さま自身の仏性を目覚めさせていきます。私たちはあらゆる教団からそのような要請を受けており、いつでもどこへでも行きます。そして、人間はみな神の子仏の子だ、人間はみな兄弟だということを私たちは説かなければならないのです。
皆さまの中にもそのような力を持つ人がこの中にだいぶおられます。インドの当時は二万余人のアラハンがおりました。そしてその神理を説きました。我々の今のグループは約四百五十数人の人たちが心の窓を開いております。皆さまも真に自分自身の心に目覚め、嘘のない生活と、自分の心に嘘がつけない嘘のない生活を築いた時に、皆さまの心の窓は開かれてゆきます。その時に皆さまの心の目は開かれ、皆さまの目を通して現象を見ることもできるのです。あるいは、また語ることもできます。あるいは相手の病気もすべて癒すこともできるようになります。それは、皆さま自身の行いと心が神理に添ったものでなければその道は開かれないということです。
（おわり）
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